フォニックスの次は、何をする? 現地校プレップのカリキュラム(ターム2)

フォニックスを完成させて(フォローアップはしているようですが)、その後の現地校のカリキュラムです。

 

ターム1は、英語に軸足を大きく置いていた印象ですが、ターム2は、算数の比率が少し高めな印象。

 

  • たしざん addition
  • ひきざん subtraction
  • とけい

 

いまはこの3つをやっているようです。

 

英語は、毎日、リーディング教材を持って帰ってきて、リーディング帳に、タイトル・感想を記す宿題が出ています。

 

現地校はゆるいとは聞いていたけど、毎日違う本持って帰ってきてリーディングして、なおかつ感想書かせるって。日本人学校のプレップは、宿題なかったぞ。

 

もちろん、リーディングのレベルは人それぞれで、はなこは、一番初歩レベルのリーディング教材を持って帰ってきています。

  • フォニックス
  • Magic 100words ※最頻出100個の単語

これを踏まえて、リーディングの数をこなすと、じわじわ自力で読めるようになってくるんですね。

 

さて。豪州の初等教育で最も重視されている学科は、英語と算数です。これはほぼ間違いありません。どこかの学校見学にいったときに、「僕たちは何を学ぶべきなの?」という子どもの問に対する、教育担当相?の人のメッセージがとてもよかったんですが、失念してしまいました…。

 

英語と算数、という割に、一般オージーの算数のできなさっぷり(日本人をはじめとする東アジア人ができすぎるだけかもしれないけれど)には、びっくりさせられるのですが(笑)。それは置いといて。

 

ほぼ無限に増えていく社会の要請に、日本の初等教育がどんどん侵されているようにも感じて。もちろん、豪州だってICTやったり、シチズンシップを学ぶようなカリキュラムはありますけれども。プライオリティの明快さ、という意味では、豪州の教育指針はハッキリしていると思うことはあります。

 

オーストラリアにおいて、トップや、トップエリートの打ち出す理念やビジョンの明快さ、メッセージの素晴らしさというのには、教育に関わらず、感心することが多いのですが。

 

では、例えば、それだけ素晴らしいビジョンがある教育は、めっちゃ素晴らしいのか、というと、「公教育、苦戦中」というのが正直な実情なのかなあとも思っていたりします。お金がある親は、プライマリースクールから私立の学校(学費は総じて日本より高額)に入れますし、あるいはお金が十分無くても、敢えてそうする家庭もあります。

PISAのランキングもじわじわ下がっていますし。もちろんPISAがすべてではないにしても。

 

ビジョンだけで現場に十分なリソースが無いとうまくいかないし、現場力だけでも限界がある。ということを思ったりもします。

小2で英検4級、受検してみました。

度重なるロックダウンに受検機会をさんざん失ってきましたが。

 

このたびようやく、英検4級を受検できました(;´Д`)!!!

もう、受検できたこと自体が喜び。

 

 

たろうのレベル

過去問などを解く感じだと、

  • 文法問題は弱い
  • リーディングは、ほぼ問題ない
  • リスニングは、ほぼ問題ない

という感じでした。文法が弱い、というのは、日本の学校で定型的に習う語彙やフレーズが、彼の中にない、という意味です。コミュニケーションベースで英語を習得しているため、どうしても、日本の教科書的な文法の理解は弱い部分があります。(絵本などで英語を吸収するため、hatch孵化する、hybernation冬眠する、など、日本の学校でカバーしない単語を知っていたりします)

 

翻って、リーディング、リスニングなど、コンテクストのある英語は理解度が高いです。

 

リーディングのPart1(文法問題)で最大5-6問落とし、Part2-4と、リスニングで稼ぐ、というのがたろうのスタイル。

 

たろうの手ごたえ

リーディング部門、語彙を知らないと答えられない問題が1つあり、わからなかった。

それでも5分程度残して、マークし間違えがないか見直す時間はあった。

リスニングは、迷わなかった。…とのこと。

 

たろうの勉強法

日本人学校のカリキュラム、週1回30分のチューター指導以外だと、下記を行っています。ただ、全部やるのはしんどいので、適当にかいつまんで。

www.obunsha.co.jp

疑問形は、主語と動詞をひっくり返すんだよ~、みたいな、文法の超基礎から学べます。問題の難易度自体は、少し易しめですが、エントリーにはぴったり。そして、ボリュームが適切です。日々少しずつでOK。

 

www.obunsha.co.jp

試験は、過去問を解け! ということで、直前にはこれをやりました。

 

たろうは割に雑なタイプで、マークシートにきちんとマークすることから教えなければならず(-_-;)。年齢が若いと、試験対策以前の基本的な、「試験のお作法」が重要ですね。

 

日本人学校に入って、2年半。

週2回、学校でネイティブの先生から英語は習っていますが、家庭でのたろうの努力が、彼の英語力の下支えになっていると思います。素直に、偉いなあと思います。嫌がらず、英語のリーディングを自主的にやり、インターネットが死んだら(豪州のネットインフラは弱いです…)、ABC kids(現地の教育TV)を見。TVのニュースのヘッドラインを意味も分からず読み、ローカルの人の集まりに突っ込んでいき。そういうことが効いていると思います。本人は、それを努力だとは思っていないだろうけれども。

 

結果は3週間後。果たして、どうなるか?

 

 

はなこ、アフタースクールに行く

ある日突然、

「私もアフタースクール行きたい」

と言い出したはなこ。つまり、学童です。

 

 

オーストラリアのアフタースクール

日本とほぼ同じで、①学校前 ②放課後 ③(土日祝以外で)学校が休みの日 にある託児サービスです。有料ですが、親の就業有無などは特に問われません。

 

学校の敷地内にあることが多く、はなこももれなくそのタイプ。安心感があるのは、教室~学童まで、きっちり大人(指導員)が付き添っていること。

 

日本の学校で、学童が嫌でor他のお友だちと遊びたくて、学童に行かずにどっかいっちゃった!という話を何回か聞いたことがあり。学校→学童までの移動の間の、おとなの保護責任はどうなっとるんだ…と愕然とした記憶が。それを言ったら、学校→家まではどうなの? ってなっちゃうけど。

 

日本は、安全で、子どもの自由度・裁量権も高く、事件・事故がない限りは、とてもいい国だと思います。でも、一方で、おとなの子どもに対する責任が何か、があいまいだともいえるのでは…。そのあいまい部分を、親のしつけや、それに起因する子どものセルフコントロールにばかり頼るのもどうかと思ったり。未熟さ、未完成さが大きいから子どもなんですからね…。出木杉君だって、たまには悪戯も失敗もするだろうに。

予約の仕方

はなこの学校の場合は、委託法人のウェブサイトに個人情報を登録します。行きたいときに予約していくシステムです。予約もキャンセルもすべてそのウェブサイトで完了するので、とってもらくちん!

 

アフタースクールの埋まり具合availablityは、学校によってかなり差がある模様。

はなこの学校は、かなりスカスカしていて、行きたいときにいつでも行けちゃうのですが。隣のサバーブの別の学校は、いっぱいで入れないと聞きました。

アフタースクールではなにをするの?

サービスを提供する施設(法人)次第だとは思いますが、はなこのところは、外遊びや、室内遊び(おままごと、アート、カードゲームなど)の割合が多そうな?

 

タームに1回ぐらい、先生たちの研修などで学校がない日があります。そういう日は、クッキングやサイエンスなど、1日がかりのeducationalなイベントをしている様子。

はなこ、いまのところ

習い事のない日に、何回か行ってもらい、友だちの出席パターンを把握。

「〇曜日がいい。Aちゃんと、Bちゃんと、Cちゃんがいるから」

ということで、週1で通うことにしました。

 

預かり費用は、1時間半で概ね$17と言ったところ。

 

何より、学校のあとに、エクストラで行きたいと言い出したはなこの適応力に拍手です。月・木と習い事があり、金曜はアフタースクールと忙しいですが。家よりも、友だちと遊ぶのが楽しい年齢になったのかな、と思ったりもします。

豪州のデパートでの買い物は楽しい

なんせ通算262日間のロックダウンをしたメルボルン。デパートでの買い物が、自由にできるようになったこと自体、私としてはエポックメイキングだった(笑)。

今は、COVIDは相変わらず流行してますが、お店は通常営業です。

 

 

豪州の2大デパートといえば

ファッション性が強いDavid Jonesに比べると、「デパート感」が強いです。例えるなら銀座三越? マイヤーと発音します。

 

  • David Jones

https://www.davidjones.com/

マイヤーに比べると、モダンでファッション性が強いです。お店も、新宿伊勢丹的というか。近場のデビッド・ジョーンズは、売り場のお姉さんがシュッとしていて、オシャレもばっちりな気がします。

試着し放題なのが嬉しすぎる

他のエリアはわからないのですが、メルボルンのデパートは、洋服は試着し放題です。そんなん、日本でも同じやん、って思うでしょ。ちょっとシステムが違うんです。

 

売り場にある洋服は、どのブランドのものであっても、試着室に同時に持ち込み可能

 

これ、すごくいい。

日本だと、基本的にレーベルごとに試着室があって、他のレーベルのものは持ち込めなかったと思うんですよね(頼めばOKって言ってくれそうだけど)。例えば、ブランドAのこのパンツと、ブランドBのこのパンツをじっくり履き比べたい、と思ってもなかなか難しい。それが、できます。

 

また、セルフサービスが基本で、いちいち店員さんと会話する必要もない。適当に10着くらい手にとって、次々試着して、これオッケー、これダメ…って感じで、バンバン選別することができます。

日本だと、試着して→試着室から出て→店員さんとやりとりするという謎のルーチンがあったような気もするのですが(ユニクロとかは別)、それがない。楽!!

 

買うときはよく注意して

そんな感じで、試着に対するハードルがかなり低いので、服選びも冒険心をくすぐられることがあります(笑)。でも、そのせいかわかりませんが、店頭に並んだ商品の状態が悪いことも

 

高い服と、ファストファッションを買うときは、店頭で試着して、オンラインで買ったりすることもあります。オンラインだと、まず手つかずの新品が来るので。

 

6月はビッグセール

案外とセールが多い印象のオーストラリアですが、中でも6月は会計年度末ということで、1年の中でも最も安くなると言われています。有名なブランドもセールになったりするので、このタイミングで豪州にいる方は、トライしてみると楽しいかと♪

5月末くらいから、End of fiscal year sale (EOFY)は始まるのですが、一部ブランド(ハイエンドが多い)は6月最終週から始まったりもします。あれ、ずっと欲しかったー!っていうのをお得にゲットするには最適の時期なので、タイミングを狙うととてもいいお買い物ができますよ!

Mellyにとって休職とは何だったのか

いよいよ、豪州を離れる日まで、あと1カ月を切りました。

寂しさと、新しい生活に対する不安と楽しみ。日本の寿司・ラーメン・焼き肉を食べたいという単純な欲求(笑)。いろいろな感情があります。

 

Literally, I'm having mixed feelings.

 

Mellyの一人語り

Mellyは、ド田舎の、比較的封建的な家に生まれました。

本家と分家、男と女、きょうだいの生まれ順で、それぞれステレオタイプな役割があるような場所です。「女の子は、一生懸命勉強する必要なし」と言われる場所。

 

そんな環境で、私は外の世界に出て、自由に、そして存分に自分の力を試したいと思っていました。それを自分に誓ったのが中学生のときです。

 

時代的にも、環境的にも、私に実行可能な「外の世界に出る現実的な手段」は、大学受験で難関大学に受かることだけでした。中途半端な成績だと、地元の国立大学(地元民からすると、東大・京大級の価値があった)に間違いなく行かされる。要は、誰も文句言えない学校に受かってしまえば、親も私を外に出すだろう、と。

 

今の東京近郊における課金ゲームばりの受験戦争と、かつての(もしかしたら今もかもしれない)田舎の受験戦争は、まったく様相が異なります。そこそこの地元の公立高校に入って、シコシコ勉強するだけ。自分の意思がしっかりしていれば、比較的ローコストに勉強できました。都会の私立ほどノウハウがないので、効率は悪かったと思いますが。結果が伴えば、自由になれると思うと、踏ん張りがきいた。

 

途中、「なんでこんなに勉強してんだっけ…」と人生に迷い、数か月ほど、遅刻の常習犯になったために(学校に行かず、田んぼの真ん中で人生を考えていた(笑))、第一志望の大学にはあえなく不合格。第二志望の大学に合格しました。

 

親は何とか新幹線通学させようとしてきましたが、実験など時間のかかる授業もあるから、と適当に説得(笑)。

 

私は、自分の力で、人生の第一歩を切り開いたんだ…!!

そう思った出来事でした。

 

切り開いたはずの人生に、飲み込まれる

そこからは、大なり小なりいろいろありましたけど、そこそこ有名な企業に入り、転職もし、成果も上げ、結婚し、子どもを産み…。私なりに苦しみながら来ましたけれど、傍目から見たら順調そのものだったと思います。

 

私はいつも、人生を自分で切り開いてきた開拓者のような気分でいたし、そういう苦しみが好きな人間だと思っていたんですが。人生の様々なパラメータを上げていく爽快感とか。でも、いつの間にか増えた守るものの多さ、サラリーマン社会独特の「〇歳になったらだいたいアガリがみえる」感覚に、また、息苦しさを感じ始めていました。

 

切り開いたはずの人生に、飲み込まれていたんだと思うんですよね。

また、何かに、人生を奪われていた。

なまじ受験でそこそこ上手くいき、就活もそこそこ結果を残し、会社でもそこそこ評価がよかったがゆえに、人生の成功を、他者の指標に預けるようになっていたんですね。

 

Mellyにとって休職とは何だったのか

切り開いてきたからこそ、いままでの自分の評価とか、他者からの見え方、そしてキャリア、なにもかも傷つけたくなかったのだと思います。

 

それで、豪州で何をしようかとさんざん暴れまくり(笑)、そのプロセスで、本当にいろいろな方とお話をし。

 

子どもに向き合わされ、彼らの成長に、自分の親としてのありようを振り返りさせられ。

 

オーストラリアという国の在り方、文化、自然、ここで出会った人たちとの、価値観をゆさぶられる時間。

 

その中で、

  • 自分がこれからの人生でなしえたいことが何なのか
  • どういう人間でありたいのか
  • 親として、パートナーとして、どうありたいのか

ということが、時間をかけて、整理されていったと思います。

仕事も家族も自分も全部ひっくるめた、Mellyらしい人生観を構築した2年半。

新しいコンパスを手にして、また、人生が自分の手に帰ってきました。わかりやすいパラメーターを指標にした成長の段階から、成熟のステージへ。移行期だったと思います。

 

これは、自分が駐在者当人であったら、絶対になかった変化であり、経験であったと確信を持っています。

 

駐在ではできない体験をする

駐在者当人は、仕事に追われがちですし、よほど本人にその気がない限りは、仕事以外でのローカルコミュニティとの交流は、希薄になりがちです。それでも、駐在者本人も、価値観が変わるような体験はたくさんあると思います。ただ、一方で大なり小なり会社には守られている側面はあります(会社によって厳しさは差がありますが)。

 

では家族はどうか。ローカルに入っていかざるをえない、あるいは、どうにかサバイブしないといけない、駐在家族の経験値は、並大抵じゃないと思います。駐在当人がしえないことを、しているんです。仕事をするのはもちろん大変です。でも、「普通に生活」するのは、全く簡単ではない。文化も仕組みも違う中で、イチから生活基盤を整えるというのは、並のことでないのです。

 

そういう意味で、私が休職した意味はあったと、今なら言えます。

めっちゃ簡単に言うと、人生修行ですね(笑)。

 

安泰だと思ったレールから外れてみて、異なるものに浸ってみる。足掻いてみる。

うんざりするくらい、あれこれ考えてみる。修行だよな~。

 

修業したうえで、元居た場所に戻れる。これが休職の最大のメリットです。

 

キャリア中断にさらされている人へ

キャリアの中断を余儀なくされている方に言いたいです。

キャリア上は中断かもしれない、でもそれは人生の中断ではないよ、と。

存分に足掻き、苦しもう。あなたが感じているその気持ちには、価値がある。そして、いつか光は見える、だって、そうやって仕事してきたんだから って。

 

人生100年時代、「仕事のキャリア」だけで考えていると、行き(息)詰まると痛感しました。楽に生きるためにも、自分なりの「哲学」であり、「信念」があったほうがいい気がする。もちろん、そんなものなくても軽やかに生きていける人はいいのですが、Mellyはどうにも不器用で。

 

大切にしないといけないのって、仕事だけでも、家族だけでも、自分だけでも、パートナーだけでもないですからね。そういうことに気づけたことが、私のこの2年半の休職の意味です。

 

だからこそ、人事部に言いたい

うちの会社の人事部にではなくて、一般論です(笑)!

 

日本社会は、ハイコンテクスト。さらに会社組織は、似たようなバックグラウンドの人がどうしても集まってしまいます。もちろん、今は昔よりずっとダイバーシティがあると思いますけど、それでも足りないのは明白です。

 

女性管理職比率が…って言うのは、国の政策としては合ってると思います。

とにかく、いろんな国籍・ジェンダー・学歴の人を、採用しようって言うのもいいと思います。でも、日本社会自体が、いまだ高い同調性・協調性を求める社会であるのも、事実です。アウトサイダー枠で採用された人は息苦しくて、短期で出ていく。悪循環。

 

ひとつの提案ですが、見た目のダイバーシティ(人種、国籍、ジェンダー、学歴etc)にこだわらず、経験のダイバーシティで人を見てみてはどうか、と思います。人間、やはり経験したことのないことは想像しづらいですし、ましてやハイコンテクストの日本人社会では、経験が多様である、という時点で極めて貴重です(エリート集団ほど同質になりがち…)。一人の人に経験値が集積されている必要はなく、個々の人間の背景がちょっとずつ違うのでもいいと思うんですよね。それだけでも、ずいぶん変わる気がするけれどもなあ。

 

そもそも、(自分で言っといてなんだけど)キャリアの中断なんて言葉が失礼極まりない。

人生を違う角度から見る、その経験値こそ、失った給与分の価値以上のものがあるというものです。

self-awarenessの、はじめの一歩

オーストラリアの現地校、カリキュラムに、「自分の感情」を理解するというものがあります。

 

「この表情は、どういう感情と紐づいている」

を学びます。そして、感情を喜怒哀楽でざっくり分類して、いま自分がどの状態にあるのか? を把握させる、ということをします。

 

最初、それに一体何の意味があるんだ、とちょっと思ったりもしたんですけど。

 

よくよく考えると、

  • いま自分が何を感じていて
  • そしてその感情に対してどうふるまうべきか

というのは、とても大事なことだと。

 

今の日本の教育がどうなっているかわからないのですが、ついつい、「自分がどう感じているか」よりも、周りの人の目や、意見を尊重しがちな日本人。逆にいうと、自分が他人に合わせがちだからこそ、他人に対してジャッジメンタルになりがちな面もある気がしています。自分と他人の境界が、曖昧。

 

自分が何であるかが分かって初めて(self-awareness)、自分の軸がシャンとする、つまり本当の意味でindependentになるんだろうなと。他人に不必要に干渉しないで済むし、他人のありように不必要に影響を受けないですむというか。

 

self-awarenessはよりよく生きるために必要なスキル

ちょっと調べてみたら、WHO(World health organization)がself-awarenessは、「よりより生(well-being)」に必要なスキルの一つとしていることを知りました。

 

  • Self-awareness 自己認識
  • Empathy 共感
  • Critical thinking クリティカル・シンキング(批判的思考)
  • Creative thinking クリエイティブ・シンキング(創造的思考)
  • Responsible decision-making 責任ある意思決定
  • Problem-solving 問題解決
  • Effective communication 効果的なコミュニケーション
  • Interpersonal relationships 対人関係
  • Coping with stress ストレス・コーピング
  • Coping with emotions 感情コーピング

 

これ、とても分かりやすくていい分類だと思いました。

物事にどういう要素があるか、ブレイクダウンして言語化し、どういうアプローチで改善を図るか、という"課題の構造化"は、本当に欧米人は上手だなと改めて感心します。

いや、でもトヨタのカイゼンだってそういうことなんだけどね。抽象的な事柄になると、なかなかブレイクダウンできないのが、日本人の弱みなのかしら…悶々。さておき。

self-awareness はじめの一歩

プレップだと、まずはさまざまな表情の顔のイラストを使って、これはhappy face, sad face, exciting face, angry face…と、感情を名付けていきます。

 

そして、実際にその表情を作ってみたりして。

 

最終的に、感情を大きく分類して、どの状態になったら、どうすべきか…ということを学んでいきます。

 

セルフコントロールの仕方は、発達段階に応じて様々です。プレップレベルだと、まず自分の状態が何かをわかるトレーニング。

 

Year 1くらいになると、教室に張り紙がしてあったりして

「いらいらしたら、まず水を飲む。」

レベルの、簡単な、でも、おとなでも無意識にそれしてるかも、というような、コーピング法のアイデアが出てきます。

 

とはいえおとなでも難しいセルフコントロール。

公共交通機関では、乗客のスタッフに対するabusiveな態度が問題になっていますし、社会全体として、オージーはみんな大人で自制的かと言われると、まあそんなことも無いかなと(笑)。

 

ただ、国民性なのか、教育のせいなのかはわかりませんが、他人の感じ方に対して、ジャッジメンタルにモノを言ってくる人は少ない気はします。フレンドリーで、親切だけれども、他人に不必要には干渉してこない。

 

相手を尊重する第一歩は、自分の尊重。

 

自分の感情、そして子どもが何を感じているかを自分でわからせるという目線は、大事にしないとな、と改めて思いました。

日本人は、他者を尊重する、というか、他者を傷つけない配慮はするように躾けられるのですが、ついつい自分がおざなりになるので。自分と他者のバランスがもっといい感じに取れるようになると、もっと生きやすくなるよね、とは思う。

 

www.positiveaction.net

 

ランチオーダーってどんな感じ?

現地校、給食がありません。なので、毎日お弁当です。

 

オーストラリアの食事のタイミングは1日5回。

 

・朝食 

・モーニングティー いわば朝のおやつ

・ランチ

・アフタヌーンティ

・夕食

 

この赤字部分の食べ物を持たせていきます。お弁当の内容は人によってさまざまですが、総じて、日本より超簡素&腹が膨れれば良しって感じです。Melly作の弁当も相当なものです(笑)。

 

給食はありませんが、ランチオーダーといって、ケータリング業者に事前に発注しておいて、学校に届けてもらうサービスはあります。

 

さて、そのランチオーダーの中身は?

 

種類は多い

多様性の国なので、メニューの種類は多いと思います。

 

  • ホットフード部門

キッシュ数種 

チャーハン 

カレー

焼きそば

チキンシュニッツェル

ホットドッグ

パスタ

  • パイ・ソーセージ部門

各種ミートパイやソーセージロール

  • サンドイッチ部門
  • 寿司部門

いわゆるhand rolled寿司、そして生春巻き

サラダ

  • スナック部門

チョコレートチップクッキー

カットフルーツ

ジャムタルト

ゼリー

マフィン

ケーキ

  • 飲み物部門

 

値段はどれも、普通に街で買うよりずっと安く設定されています。

そして、野菜っけはほんっと少ないです(笑)。ボリュームがあるもの、子どもが喜んで食べそうなものが充実している印象ですね。

 

オーダーの仕方

少し前までは、所定の封筒にお金を入れて頼むアナログな方法だったのですが、term2から、オンライン発注になりました! アプリでポチポチとやるだけなので、Uber eatsを頼むような感じで、とってもイージー。しかも当日の9時までに注文をすればOKなので、朝寝坊した日も安心です。

 

日本の給食は素晴らしい

これはもう在外邦人がほぼ全員感じていてもおかしくないと思うんですけど(笑)、日本の給食システムは素晴らしいと思います。もちろん、財政難や原料費の高騰で、実運用では難しさが出てきているとは思うのですが、そのコンセプト・内容ともに、すさまじくハイレベルだと思います。

 

日本食はヘルシーだ、って言いますけど、日本人の「食」に対するイメージこそが、とてつもなくヘルシーそのもの、なんじゃないのかなあって思ったりします。