さよならを言って歩く

いよいよ、帰国フライトが明日に迫りました。

 

ここ一週間ほどは、今までお世話になった人たちに挨拶まわりの日々でした。

 

我が家の両隣 ※いずれも南ア出身

たろうのチューター ※香港出身

日本人学校のお友だち ※日本もしくは、日豪ダブル

現地校のお友だち ※超いろいろ

公園で知り合ったお友だち ※イギリス

 

ほんと、バックグラウンドはみんなバラバラ。多様性極まりないなあと思います。

 

それでも、みんなフレンドリーで、優しくて、最後までメッセージくれるし、わざわざメールアドレスを教えてくれる人もいます(豪州の携帯番号が不通になると使えなくなるアプリもありますので)。

 

私たちの隣人のひとりは、大手企業のエグゼクティブですが、本当に驚くほどフレンドリーで、腰が低く。一介のサラリーマンにすぎない我々に対しても、keep in touchでと言ってくれたりして。この隣人、日本と縁のある会社の人だったりしますから、何らかの打算はあるのかもしれないけれど、それならそれで、ホンモノのエグゼクティブってのはすげーなと思います。

 

そう、欧米のビジネスパーソンって、人脈をとても大事にするんですよね。私たちなんて、大海の藁のような存在だと思うんですけど、それすらも無駄にしないのがね…すごいよね。

 

日本人は日本語という共通言語があるからいいのですが、それ以外の人とは英語でコミュニケーションしてきました。相変わらず、へっぽこ英語のMelly夫妻ですが、それに忍耐強く付き合ってくれる人たちには、心から感謝です。帰国してからも言葉は継続して勉強しようと…心から思います。

 

メッセージカードを書き、パートナーに買ってきてもらった日本土産をプチギフトとして配り。そして、ギフトを大量にいただき、スーツケースはパンパンです。

 

コロナで、駐在期間の大半をロックダウンとともに過ごしましたが、それだからこその縁もありました。

 

あたたかな土地、メルボルン。

離れがたいですが、また、次のステージが待っています。

Go to Uluru! エアーズロックを見に行こう(2日目)

さて、2日目は、本丸のウルルへ!

サンライズの時間帯を狙って、早朝出発です。

 

ホップオン・ホップオフバス

5:55に出発のホップオン・ホップオフバスに乗ります。

カタ・ジュタ行きとウルル行きで、違うバスが来ますので、乗るときは注意。

 

ドライバーさんが、綺麗な発音の日本語で

「おはようございます!」

と言ってきたからびっくり。なんと名古屋で8カ月ほど英語の先生をされていたそう。ひらがな、かたかな、漢字も100個くらいは分かるよと仰られていました。たった8カ月でその習得ってスゴイ。

 

暗闇の中、サンライズ展望台へ向かいます。

 

展望台からサンライズを眺める

アウトバックのサンライズは、圧倒的に美しい。

クリムゾンレッドの朝焼け

展望台は、40人くらい人がいて、立派なカメラを持った人も何人もいました。

 

ウルルとジャンプ

暗闇から、ピンク色の空を経て、だんだんに空と大地の色が変わっていく荘厳な雰囲気。写真で見るより、実物のウルルはもっと迫力も雰囲気もあります。

ウルルの左横と、写真の左端部分に、虹が出ています

また、太陽が昇りきる直前に、虹色現象と思われる虹が見えました。

 

ハイキングコースも整備されていて、時間と体力があれば歩くこともできます。

 

ホップオン・ホップオフバスでリゾートへ戻る

7時50分にホップオフバスが戻ってきたので、この先の予定をドライバーさんと相談します。子連れの我々に、歩く距離が短い2つのコースをリコメンドしていただいたのですが、弾丸旅行で下の子がゲッソリしていたため、おとなしくリゾートへ戻ることに。

 

ウルルの麓の停留所で、次々とお客さんを下ろしていきます。

しかし、麓から見るウルルの巨大さと、圧倒的存在感!

これは、聖地になるなあと痛感(2回目)。

 

また、ところどころ浸食されて面白い形になっている場所もあり。ハイキングのし甲斐があると思います。

ウルル麓のバス停から。奥にハイキングルートが見えます。

カルチャーセンターでマウンテンバイクを借りて、アウトバックの中をサイクリングするのも、とても楽しそうでした。基本的にフラットで、よく整備された道ですので、小さい子どもも歩きやすいと思います。

 

2泊3日で、1日目はサンセット、2日目にホップオン・ホップオフでウルル散策、3日目はサンライズ、ぐらいが満喫するのに一番いいプランかも?

 

手軽にアウトバックらしさを満喫できるのが、エアーズロック・リゾートの良さ。

 

そして一回行ったら、次はぜひキャンプをしたい。いつか、キャンピングカーで、パースまで走ってみたいなあと思ったウルル旅行でした。

Go to Uluru! エアーズロックを見に行こう(1日目)

子連れということもあり、基本的に、国内線は2時間の余裕をもって空港に行くようにしております。ところが、今回、トラブル続きで、搭乗締め切り1分前に滑り込みセーフ!!

ギリギリ搭乗事件

車で自宅からメルボルン空港に向かいます。

 

ところが途中で、

「お腹痛い…トイレ行きたい」

とパパが言い出します。

 

たまたま、サウスメルボルン・マーケットに近い場所を走っていたので、大慌てでマーケットへ立ち寄り。パパはトイレへ。私と子どもたちは、せっかくなので、マーケットでドーナッツを買いました(笑)。

www.southmelbournemarket.com.au

ここのドーナッツ、見た目のゴツさのわりに重くなく、とてもおいしくておすすめです。

 

ここで15分ほどロス。

 

そして、無事空港につきましたが、ロングタームパーキングがいつもより混んでいて、空きを探すのに一苦労。10分ロス。

 

今回は、ジェットスターでの移動にしておりました。ところが、ジェットスターの預け入れ荷物チェックインの場所に行くと、、、めっちゃ混んでる!! 見ていると、お客の数が多いのももちろんですが、そもそも自動スーツケース預けマシーンが、あっちこっちでトラブっている。そして、対応するスタッフは1名…。進まないはずです。さすがのオージーも、あちこちでイラついている。

 

電光掲示板を見ると、搭乗予定の便は、チェックイン締め切りまで、あと10分との表示。チェックインそのものは、事前にしていたのでいいのですが、時間の余裕がないことをここで初めて悟りました。そして、遅々として進まない行列。

 

「この光景、ニュースで見たことある…」

青ざめ始めるMelly。

 

豪州、労働者の権利が極めて強い国ですので、どんなにエッセンシャルな仕事でも、状況次第で容易にワーカー不足が起こります。そして、日本よりIT先進国じゃーん、と思わせておきながら、システムトラブルも、結構普通にあります。ですので、イースターなど交通繁忙期に、人的ないしはシステム上の不具合に見舞われ、空港パニック…って年に何回かニュースで見ている気がします。

今は、その序の口レベルのことが起きているのでは…ま、マズイ。これは何とか打開しなくては!! そう、ただ待っていても絶対に状況は改善しないのです。

 

…と慌てていたら、パパが奇跡的に空いている列を見つけてくれ(柱の陰になっていて気付く人が少なかった)、荷物も無事に預け入れられました。

 

そしてセキュリティ・チェック。今度はたろうのカバンが再検査になり、10分ロス。

いよいよ、搭乗締め切り5minsの表示!! 

そして搭乗ゲートまではまあまあ距離がある!!

 

ここから家族全員、鬼ダッシュ。

 

結果的になんとか搭乗締め切りに間に合いましたとさ…。

 

スクールホリデー前後1週間は、空港到着時間は、早ければ早いに越したことはありません。また、Twitterやニュースで、空港の状況はチェックしておくことをお勧めします。

近づく赤土の大地

メルボルン空港から、約3時間。

アウトバックの広大な、赤土の大地が眼前に広がってきます。

Vast, red land

左手側に座っていた方は、機内からウルルやカタ・ジュタが見えたそう。ということで、A-C列の搭乗をお勧めします♪

無料送迎バスでリゾートへ

アウトバック!

空港からリゾートまでは、無料送迎バスで移動します。レンタカーのオプションもありますので、宿泊場所、やりたいことによってはレンタカーもありだと思います。

 

かの有名なスチュアートハイウェイ。全長約2800km!

オーストラリア、国土が広大ですので、都市間をつなぐハイウェイの距離もとんでもないです。SA州ポート・オーガスタから、NT州ダーウィンをつなぐこのスチュアート・ハイウェイ。水曜どうでしょうのオーストラリア縦断でも走ってたんじゃないのかな?

 

速度制限がない道だったそうですが、いまは制限があります…というような説明を聞きながら、5分程度でリゾートに到着。

リゾート到着

アボリジナルの言葉で、welcomeの意

エアーズロック・リゾートは、そこまで大きな場所ではないので、徒歩で概ねどこへでも歩いて行けます。無料巡回バスが20分に1本ありますので、それを活用するもよし、歩くもよし。ただ、夏場はとても暑い上に、ハエが凄まじいようですので、季節次第かなとも思います。

 

私たちが訪れた6月半ばは、気温は日本の春5月ぐらい、ハエもいるけれども、我慢できる程度でした。

 

エミュ・ウォーク・アパートメント

エミュ・ウォークは、リゾート内唯一のアパートメントタイプの宿。キッチンがあり、住むように過ごせます。

リゾート内は、素敵なレストランもカフェもありますが、なんせ高いので。少しでも安上がりにしたければ、スーパーマーケット(IGA)で素材を買って調理するのはおすすめです。そのIGAも、高いんですけどね…それでも外食よりはずいぶん安い。

 

なお、お酒は、パイオニアホテル内のアルコール・テイクアウェイ(4pm-9pm)でしか買えません。

広かった! 3ベッドルーム。

宿泊する数日前に、ホテルのフロントから電話があり、「シングルベッド2台の部屋がいいか、それともダブル1台がいいか」「リビングのソファベッドは、ソファのままがいいか、組み立てておいたほうがいいか」など細かい部分を確認されました。

 

カフェへ

とりあえず、ランチを取りに、リゾート内のカフェへ。

最もカジュアルなカフェへ行ったのですが、やはり砂漠の真ん中。まあまあいい値段がします。結局、4人で70ドル。

フルーツサラダ$7.5、地中海風サラダ$10

高かろう不味かろうではないのが救いですが…。

 

ちなみに、パイオニア・ホテルのBBQがとても人気のようです。ダチョウ、ワニ、カンガルーなどのジビエ(ジビエなの?)を、オーセンティック・オージースタイルBBQで楽しめるそうです! 予約を推奨されてたので、行かれる場合は素直に予約したほうがよさそうです。

 

リゾートの周りをちょっと散歩

リゾートの中には、2か所ほどルックアウト(見晴台)があります。1つはキャンプグラウンド近くのルックアウト、もうひとつは、パイオニア・ホテル内。

 

エミュから歩いて10分少々のルックアウトへ。

これぞテラコッタカラー

赤土の大地を踏みしめながら、丘を登ります。

遠くに見えるエアーズロック。実物のほうが迫力があります。

どういう言葉をつけても、陳腐になってしまう力を持っていますね、ウルル。

見るまでは、たかが岩、just a rockってずっと言っていたんですけどね…。

 

カタ・ジュタ サンセットツアー

さて、ウルルやカタ・ジュタは、国立公園内にありますので、入園にあたっては必ずパス(有料チケット)が必要になります。ツアー参加時には、パスの有無を確認されますし、個人で入場の場合も、入場ゲートで必ずチェックされます。ご購入、お忘れなく。

 

ウルルに行こうと決めるまで、カタ・ジュタは知りませんでした。アボリジナルにとっての聖地。また、公式に否定されているようですが、風の谷のナウシカのモデルになった場所…とも言われております。

 

カタ・ジュタとは、many headsの意だそう。36の奇岩からなる、ウルルとは異なる趣をもった場所です。

 

広大なアウトバックに、どー---んと現れる赤い岩。行ってみて初めてわかる荘厳さというか、これは、確かに聖地になるよな、という気持ちになります。

 

リゾートからはバスで40分。

 

 

そしてツアーのお楽しみ、🍷とおつまみ♪

サンセットの美しい景色の中、お酒とおつまみが美味しいなんて~~

(ソフトドリンクももちろんあります)

※公衆トイレもすぐ近くなので安心です。バスもトイレ付。

 

夜は満天の星空

そして、夜は満天の星空。美しい天の川を見ることもできます。

リゾート内は明かりが多いのですが、パイオニア・ホテルに行く途中の道は、真っ暗な場所もあり、星を見るにはよかったそうです(お酒を買いに行ったパパ曰く)。

そして、スターゲイズ・ツアーもあります!

 

我々は行きませんでしたが、Field of Lightというライトアップイベントが大変人気です。

 

早朝から、深夜まで飽きることのないリゾートです。

Go to Uluru! エアーズロックを見に行こう(プラン)

豪州最後の旅行として、

「オーストラリアと言えば、ウルルでしょ!」

ということで、エアーズロック・リゾートに1泊2日で弾丸旅行しておりました。

 

エアーズロック・リゾートは様々なアクティビティがあり、2泊3日くらいはしたほうが満喫できたと思うのですが。いかんせん、帰国が目の前に迫り、もう1日も子どもの学校を休ませたくなく、土日で行って帰って来るプランとなりました。

 

 

宿泊地を決める

ウルルへのアクセスは、①アリススプリングから陸路、あるいは②エアーズロックリゾートのあるユーラーラから陸路の2つが主たる選択肢になると思います。

 

今回は、Time is moneyで、エアーズロックリゾートに滞在。エアーズロック空港から無料送迎バスで5分。ウルルへは車で30分、カタ・ジュタへは40分という好立地です。

 

好立地なだけに…お値段はなかなかのものでした。

 

エアーズロックリゾート内のホテル

www.ayersrockresort.com.au

様々なタイプのホテルがあるのですが、最もお手頃なのは、キャンプ場を除けば、アウトバック・パイオニア・ホテル。ドミトリーもあったりして、バックパッカー向け…と思いきや、宿泊料はバックパッカーの値段ではないです。

 

今回、私たちはギリギリで宿を押さえたこともあり、エミュ・ウォーク・アパートメントしか空き無し。1泊790ドルという、我が家にしては史上最高に贅沢な宿泊費となりました。

 

エアーズロック・リゾートは、リゾート内でほぼすべてのサービスが完結します。空港への送迎は無料バス。スーパー(IGA)、クリニック、カフェ、レストラン、お土産物屋があり、ウルルやカタジュタへのツアーが発着。リゾートに隣接する主要観光スポットへは、20分に1本の無料巡回バスが出ます。リゾート内では、無料で参加できるアクティビティ(映画、アボリジナルアート、散策ツアーなど)も豊富。

 

管理された清潔で快適なリゾートで、とても贅沢な時間を過ごせます。

 

日本人もそこそこ訪問実績があるのか、日本語が話せるスタッフ(挨拶程度から、自然な発音で話す人まで様々)もちらほら見かけました。

 

ツアーを予約する

ウルルなどを鑑賞するツアーがあり、このサイトから予約できます。こちらのサイト、リゾート内の宿泊なども一括予約可能です。

End of Finanical Year Promotion | Ayers Rock Resort

英語はしんどい…ということであれば、トラベルドンキーなどの旅行会社を通じての予約ももちろんできます。

 

我が家は、

  • カタジュタ・サンセットツアー
  • ホップオン・ホップオフバス

の2つのツアーを予約しました。

 

ウルル、カタ・ジュタは、太陽光の加減によって、さまざまに色が変わって見える、サンセット・サンライズツアーが人気です。

 

ホップオン・ホップオフバスは、ウルル、カタ・ジュタ近辺の主要な停留所の好きな場所で降ろしてくれ、そして好きな場所で乗ることができます。値段的にも優しく、自分の足で、広大な景色の中、ウォーキングを楽しむことができます。バスのドライバーさんもプロで、様々な提案をしてくれますので、ノープランで参加しても大丈夫。

我が家、時間と体力の都合で活用しきれなかったのですが、ウルルを触りながら歩けるようなウォーキング・ルートもあり、かなりおすすめのツアーです。

英検4級、合格!

月初に受けた英検4級、たろうは無事に合格しました(小2)。

 

問題を見た肌感的に、年内に3級は受かりそうです。

 

リーディング、リスニングなど、4級から3級でそこまで劇的に難化している印象はなく(語彙は増えますが)。その代わり、スピーキング、ライティングというアウトプットの技能が入ります。そこは、曲がりなりにも在外邦人として2年半、公私ともにやってきたたろうですので、超えてくれるものと(笑)。

 

特に、ライティングは、日本人学校でしっかり指導していただいていますので、安心感はあります。

 

もちろん、英検を取らせるために英語を勉強しているわけでは、ありません。

ただ、何かを上手くなろうとするとき、定性的な指標と、定量的な指標をうまく組み合わせて、モチベーションを維持していくというのは有効なやり方かなあと思っています。

 

とくにたろうは、目に見えるハードル(定量指標)を、超えることに喜びがあるようなので、そういう意味での英検はとても役に立っています。

 

定性的な面に関しては…

渡豪前に知り合った、オージーの友だちが日本におりまして、彼女から繋いでいただいたインターナショナルな子育てサークルに入る予定にしております。

そこで、楽しい!って思ってもらうことかな…。日本にいると日本語で何もかもできちゃいますから、あえて英語で何かするのって、億劫なのが普通だと思うんですよね。その億劫さをなるべく減らすことかなと思っています。

 

我が家は、帰国後は、フルタイム共働き家庭に戻ります。

子どもはふたりとも、公立の小学校、保育園に入れる予定で、インターや、バイリンガル施設は特に考えていません(高いし💦)。ただ、習い事として、帰国子女returnee向けの教室は考えています。

 

まずは日本語をみっちり・しっかり固める。並行して、英語の柔(実際のコミュニケーション)と剛(文法や語彙など)を少しずつ進める。そして、いつか、自分で必要だと思ったら、自分の努力でどうにかしてください(笑)。という感じかなと。

でもそのための環境や下地は、大概、整えてると思うんだけど~!!

 

私とパートナーは、40歳を超えてから、「しゃべれないと生活と仕事が詰む英語地獄」に陥ってはじめて、吐きそうになりながら英語やって、どうにかしてきたので。追い詰められれば、下地がなんであろうとどうにかはなります。っていうか、どうにかしないとどうにもならないので。

 

日本で外資系社員やってたときも、辛かったですけど、でも、子連れで在外邦人やってるときのほうが、切迫度という意味では大変でした。今、この英語がわからないと!っていう瞬間が、圧倒的に多いですよね…。

 

ただ、下地の厚さ次第で、苦労の質と期間が全く変わるので、無駄な苦労は減らしてやれればいいかなあとは漠然と考えています。

 

 

母子、豪州滞在も終わり。

先にいったん帰国していたパートナーが、豪州に再入国してきました。

正直いって、とてもホッとしました。

 

 

母子だけで豪州に住まう

我が家、結局1か月半の母子のみ豪州滞在でしたが。2年半以上に及ぶ現地生活経験+その間に培ったご近所関係&お友だち関係があったからこそ、できたかなという気はしています。

 

豪州、治安もインフラも、基本的にとてもいいほうだとは思います。また、オージーは親切で、道の真ん中で、誰か助けて!と叫べば、絶対誰か助けてくれるような国です。(何なら言わなくても助けてくれる)

 

我が家は、治安のよい地域に住み、なおかつ大家と屋根続きの一軒家で、盗難や強盗というのも可能性としてはかなり低い。それでも、もし、何かあったら…と。ときどき不安になって、使っていない部屋をチェックしてみたりして。誰か潜んでないかとか。

 

本物の悪党を前にしたら、たとえ男手があろうとも、何の役にも立たないでしょうけれども。ただ、抑止力としての男手があるかないかは、やはり気分的に影響はします。

 

母子だけ生活どうだった?

上記の不安を除けば、特に問題は無かった、というのが素直なところです。

 

もちろん、生活のあちこちに英語が絡んでくるので、それを乗り越えるだけの根性と語学力、人的ネットワークは必要です。ちなみにMellyの英語力は大したことはありませんが、根性はあります。

 

よかったなと思うのは。子どもは、両親が揃っているときと、片親だけのときとで、みせる顔が変わります。子どもなりに、親にどのくらい余裕があるのかは察するようで。

 

我が家は剛の母に、柔の父であったため、パートナーがいないだけで、子どもにとっては、家庭における甘えの要素が、純減。甘えが減った環境で、彼らが見せた地の顔を見ていると、彼らの底力が見えて、それはそれでよかったのかなとも思っています。

 

ただ、甘えの(少)ない環境というのは、子どもにとってはとても厳しいものですから、やはり1-2か月くらいの短期が我が家の限界だったかなとも思っています。

 

金銭的には?

ここが、一番気になるところだと思います。

 

会社によって、駐在者本人を母国へ返した後に、母子が残るケースを想定していないところも多いと思います。

 

パートナーの会社の場合、母子残留ケースは規定に記載がありました。海外赴任手当は切れますが、それ以外の福利厚生は切れないとのことで、なんとか許容範囲の赤字でやれたかなと思っています。

 

はい、大なり小なり赤字にはなります。①別居に伴う重複コスト ②豪州の生活コストがそもそも高い ③戦争による物価高騰 ④極端な円安 このあたりが影響していますが、③④がなくても、それなりに赤字は出る試算でした。

 

ただ、帰国後、私がまた仕事に戻ればすぐ取り返せる範囲の赤字だったので、これは投資と捉えよう、と。すぐに、一定の収入が見込める仕事に戻れる、というのは休職のメリットだと思います。

 

あとは、駐在者本人が帰国することにより、ビザがどうなるのか。それにともない、子どもの学費がどうなるのか、が大きな要因になると思います。このあたり、個々人の事情、会社やビザエージェントの解釈があるので、なんとも言えませんが。別居生活は、金銭面ではそれなりに悩みはあります

 

母子だけで残ってよかった?

我が家に関して言えば、良かったと断言します。

 

①日本の生活準備ができたこと

パートナーの努力によるところが大きいですが、家の整理、学校・学童・保育園の見学やヒアリングなど、落ち着いて物事をすすめることができました。

 

②たろうの場合

7歳ともなると、少し未来を見通せるようになります。彼らに辞令を言い渡してから、3カ月で、思い出を作りながら、心を整えることができたようです。

もちろん、不安はまだたくさんあるようですが、豪州で自分ができるようになったことを見返して自信を得、そして、今ある友だちのかけがえのなさをかみしめているようです。

 

③はなこの場合

今年の1月に現地校に進学したはなこ。ターム1は、ほぼ混乱の中で終わった感がありました。ターム2を終えて、ようやくcame out of her shellとなり、友だちの名前と性格を表現できるようになり、「帰りたくない」とまで言ってくるようになり。劇的に変わったと思います。

 

子どもたちの場合、今ある感慨をいつまで覚えているか、ということに関しては、分からないとは思っています。でも、一見、忘れてしまった記憶が、人生の礎になっていることも、少なくないと私は思っています。

 

この豪州の景色が、彼らの心にどのように残っていくのか。それは分かりませんけれども。意味は十二分にあった、と思っています。

 

私たちのような選択をする場合、どの程度の期間別居し、その期間で何を得たいか、を明確にしておくほうがいいと思います。かといって、到達したいゴールになかなか至らないからといって、ズルズル別居期間を延長すると、いろいろ問題が出てきますから、撤退基準の設定も、極めて重要だと思います。

何を学ぶべきか ~チーフサイエンティストのメッセージ

以前のブログで触れていた、「私は何を学ぶべきでしょうか?」というYear10(日本の高1相当)の子どもの質問に対する、チーフサイエンティストの返答です。

 

Deep L による翻訳。

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親愛なるJulie 

11年生と12年生の科目選択に不安があると嘆いていますね。あなただけではありません。これらは重要な決断であり、多くの混乱したアドバイスがあります。

私はこれまで、学術研究者、ビジネスマン、大学の学長、そして現在は政府のアドバイザーを務めています。この経験をもとに、いくつかの温かいアドバイスを・・・。

まず、チャンスを逃さないために、しっかりとした土台を築くことです。つまり、2つの基礎的な科目の専門知識を身につけることです。英語と数学です。英語も数学も、後からではなかなか身につきません。プレップからYear12まで、何度も繰り返し学ぶのがベストです。

 

電力市場について政府に助言するための報告書を書くにしても、求職活動をするにしても、言語の習得は何をするにしても成功するために欠かせません。友人を獲得し、人々に影響を与える能力は、あなたの言語能力によってのみ発揮されます。そのためには、たくさん読んで、たくさん読むことです。小説、歴史、SF......何でもいい、とにかく読め!

数学は科学と商業の言語である。多くの高等教育機関で数学の知識が必要であることは、いくら強調してもしすぎることはありません。医学、科学、工学、経済学、商学などです。数学があり、数学が物理を生み、物理が化学を生み、化学が生物を生み、生物が商業を生んだのです。

 

基本を押さえた上で、次に自分を伸ばしてくれる科目を選ぶ。なぜ、幅が広いといいのか。私の場合、理科と数学は一通り勉強しましたが、12年生の時に経済学を学び、ビジネスや政策立案に役立てました。好きな科目を選ぶと楽ですが、私の経験では、ほとんどすべての科目(経済学も)が、最初の障壁をコツコツと乗り越えれば面白いのです。

あとはどうするか? 私たちは単なる知的ロボットではありません。私たちは、心、体、感情の複雑な融合体なのです。 英語と数学のほかに、正式な科目としてやらなくても、できる限り続けておいたほうがいい分野が2つあります。それは、感情の言語である音楽と、身体の言語であるスポーツです。音楽やスポーツは人間として完成されたもので、英語や数学と同じように、後から身につけるのはとてつもなく難しい。

 

なぜか、良心的な指導者の中には、「簡単な科目を選んだ方が点数が上がるよ」と言う人がいます。そんなことはしないでください。自分のためになるどころか、長期的な展望を狭めてしまうことになります。その代わりに、チャンスの扉を開き続けることができる科目を選びましょう。あなたが有効なテーマを捨てるたびに、チャンスの扉は閉ざされるのです。

21世紀型スキル、たとえばレジリエンス、明晰な思考、コラボレーションなどについてはよく耳にするところです。これらは重要なことですが、実は、これらも20世紀のスキルなのです。私が学んだのは、ずっと前のことです。重要なことですが、これらのスキルを実践できるような厳しい勉強をしなければ意味がないのです。バスケットボールに例えると、ルールやコート上での振る舞いを知る必要がありますが、練習しなければチームには入れません。

 

インターネットで検索できる時代であっても、生の知識に代わるものはないのです。結局のところ、貢献できる特徴的なものがなければ、共同作業を学ぶ意味はないのです。

21世紀のスキルを身につけるには、ボランティアで社会奉仕活動をしたり、マクドナルドや地元のカフェでアルバイトをするのもいいでしょう。

最後に、キャリアについて2点ほどコメントします。

まず、雇用主はT字型の人材を求めています。T字の縦棒は深い専門知識を、横棒は21世紀型スキルを表しています。どちらか一方に偏ってしまうと、就職の選択肢が狭まることになります。

 

第二に、大学での勉強が生涯のキャリアを決める時代は終わったということです。理系であっても、ビジネスに軸足を置くこともできます。工学を専攻していても、政治に軸足を置くかもしれません。会計学を専攻していても、まだ発明されていない仕事に軸足を置くかもしれません。重要なのは、最初の高等教育をしっかり受けることです。そうしてスキルを磨けば、社会人になってからも、あるキャリアから別のキャリアへと簡単にピボットできるようになります。

もちろん、充実した人生を送るためには、この他にも多くの提案がありますが、少しでもお役に立てれば幸いです。

よろしくお願いします。

不治の病のエンジニア 

 

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