小さなトラブル その時にかける言葉

現地校に通うはなこのクラスは、たまたまですが、クラスメイトの2/3が女子。男子、めっちゃ少ないです(本当にたまたま、ですが)。

 

性別問わず、楽しければ性別など関係なし!というたろうと違い、

はなこは比較的、女の子らしい遊びを好むため、このクラス編成が彼女には合っているようで、毎日楽しく学校に通っています(将来的に、女子高行きたいとか言い出したら面倒だな、とちょっと思ってたりする親心(;´Д`))。

 

で、どこの国、どこの学校でも、クラスにひとり、ふたりは、「問題児」がいるもので。はなこのクラスにも、めだつ問題児がいるようです。

 

問題児、といっても、めちゃくちゃ暴力的で本当にヤバイ、とかそこまでではなさそうで。ちょっと言葉遣いが粗野だとか、落ち着きがないとか、とにかく先生にしょっちゅう注意されてるだけのレベルのよう。この子、男の子でA君とします。

 

「きょうも、Aは、miss 〇〇に怒られていたよ」

目立つだけあって、はなこの口からA君の話はよく聞きます。ただ、特に仲良しというわけではなさそう。

 

そんなある日、はなこから衝撃の告白。

「A、すごくさわってくるの。Don't touch pleaseっていってもダメなの」

アッケラカーンと言うので深刻ではないのか? と思いつつ、この年齢の子どもにボディタッチの深刻度がどこまでわかっているかは微妙なところ。

「どこ触ってくるの?」

「あしとか、てとか、あたま」

「それはいやかな?」

「うん。それにはなこに、"You are a baby"っていうんだよ」

 

アウトーーーーー!

 

最近、話の端々で、本人なりにフルセンテンスで周りと意思疎通しようとしていることが伺えるはなこ。もちろん、ネイティブの子たちに比べたら、"baby"レベルに違いないですが。だからって、できないことをことさらに強調してbabyと言われる筋合いはないし、ましてやベタベタ触られるのなんか論外。

 

誰でも、安全を感じる権利があり、子ども同士であろうと、それを侵犯するのはダメです。

 

というわけで、担任に速攻メール。

 

「あくまで、はなこの側の話(hanako's version of the event)しか私は知りえないし、実情として何が起きているか私は知らない。ですが、A君のボディタッチや発言について、当人が不快に感じていることは事実です。注意して見ていっていただけると助かります」

 

担任からは速攻返事。気を付けてみていくよ、とのことでしたが。

この一文に、私は、おおっ、凄いなと思いました。

 

I am very proud of Hanako for telling you this information.”

 

はなこも、たろうも、子ども同士のトラブルはこの先も必ずどこにいても起きると思っています。その時、子どもが何かを訴えてきたら。

 

まずは、

 

I'm proud of you for telling me what you're feeling.

 

これだなって思った。

学校でボランティアしよう!

さて、オーストラリアの公立学校では、イベントのときに、保護者の応援(つまり、ボランティア)が招集されることが、結構あります。

 

大きく2つあって、①放課後などに、学校の設備の整備を行うものと、②校内イベントの運営手伝い があります。②は、校内イベントを内側から見ることができる、という大きなメリットがあります。子どもたちがどのようにイベントを楽しんでいるかを間近で見ることができる! オーストラリアの学校に通ったことのない親の立場としては、ぜひ経験してみたい!

 

というわけで、母の日Mother's dayに向けた校内イベントのボランティアが足りていないようだから、よかったら、来ないか? と誘われました。子どもたちの様子がとってもかわいいよ、と言われて、これは行かねば!と。

 

ボランティアは、変な言い方ですが、本当にボランティアでして。

あのウチがいくなら、我が家もいかねばみたいな、そういう空気はまったくありません。共働き家庭も多いので、「行ける人が行く」というのは徹底しているし、そこに不公平感もあまりない気がします。ボランティアできなければ、しょっちゅうあるドネーション(寄付)で協力すればいいわけですしね。

 

さて、①のパターンだと、特に参加条件はないのですが。

校内イベントとなると、ビクトリア州政府にボランティア登録をしないといけません。

Working with Children Checkと言います。

※いまは、これに加えてワクチン3回接種も条件。

www.workingwithchildren.vic.gov.au

 

登録自体は、パスポート+有効なVisa+ドライバーズライセンスがあれば、15分程度でオンラインでできます。数週間後に、登録カードも届くようです。

 

ただ。Mellyの場合、「オーストラリア国内に5年以上居住」していないと、レジストが先に進みませんで、今回は諦めました…。

 

なかなか駐在の身分で5年以上居住される方って、レアな部類に入ると思うのですが。機会があれば、レジストされることをお勧めします!

ほんのすこし、のヘルプ

いま、Mellyは子どもと3人暮らしになっています。

 

近所づきあいさせて頂いている両隣はそのことを知っていて、何かあればすぐいいなよ! っていつも言ってくださいます。が、まあ、子どもたち、英語ペラペラってわけでもないですから、預けるのも気が引けるし。特段、何かを頼むことは今のところないのですが。

 

今日はそんな中での、「ゴミ出し」の話。

 

オーストラリアのゴミ収集は、各家庭に配布されたbinと呼ばれる巨大なゴミ箱を、道路沿いに出すだけです。これを、ごみ収集車が、ロボットアームで持ち上げて、回収していく、なかなかダイナミックな回収。小さいお子さんは大好きだと思う(笑)。

※大型ごみ収集車が入らないような路地はこの限りではない様子。

 

www.youtube.com

 

回収が終わる夕方ころには、空になったビンをまた家の所定の場所に戻します。

ビンが出っぱなしだと、「留守宅」であることが丸わかりになるので、個人的にはなるべく早めに戻しています(回収時に蓋が空きっぱなしになって、残ったゴミに虫がきたりすることともあるので)。

 

今日はごみの回収の日。夕方、子どもの習い事を終えて、家に帰ると。

家の前に出していたはずのビンが、家の玄関わきに戻されている。

 

おそらく、両隣のどちらかがやってくれたんだと思うのですが。

 

物言わぬ優しさを感じて、じんわりしました。

 

ただゴミ箱を元の場所に戻してもらった、ってだけなんですけど。

 

ほんのすこしの、そのヘルプ。具体的に行動することの尊さを感じます。

 

ほんのちょっと誰かを思いやって、ほんのちょっと何かするってだけで、たぶん世界ってすごく生きやすくなるんだろうな…。って、大げさでなく思う。

Good Friday Appeal で、チャリティしながら休日を楽しむ

今年こそ、2年ぶりにいろいろなイベントが帰ってきている感じがします。

このグッドフライデー・アピールも2年ぶりの開催だとか。

 

グッドフライデーは、イースター・ウイークエンドの金曜日のことで、パブリックホリデーになります。グッドフライデー・アピールは、メルボルンが誇る総合小児病院、ロイヤルチルドレンズ・ホスピタルのファンダライジングイベント。つまり、チャリティです。この病院、たろうも日ごろからお世話になっております。

 

ただ、チャリティイベントといっても、その規模、内容ともに、充実そのもの!

1日で2億円(1AUD=80円換算)の寄付を叩き出しますからね。

 

がっつり楽しんで、チャリティもできるって素敵じゃない!? ということで、参戦してきました。

 

今年のグッドフライデーは4月15日。会場は、メルボルンコンベンション&エキシビジョンセンター。

 

会場

テーマごとに大きく6つにゾーニングされています。

我が家はMellyと子どもたちでいきましたので、遊園地ゾーンと、小さめのアトラクションが集まっているゾーン、そしてパブリックサービスゾーンにいきました。

風船だってチャリティ

ロイヤルチルドレンズホスピタルのブース

子どもは大好きですよね、風船。この風船、有料(~$20ぐらい)なのですが、なにせデカくて、立派! 15分ほど行列を並んで、たろうとはなこもゲットしました。

バックスバニーと、巨大なユニコーン風船

風船のほかにも、オージーキッズに大人気のフェイスペインティング、魚釣り遊び、クジ(raffle)など、様々なアトラクションがあります。$2~参加できるので、気軽に楽しめて、なおかつチャリティ。景品も想像よりしっかりしたものがもらえます。

 

ラッフル、一等賞は、1年分かと言わんばかりの、山のようなチョコレート菓子(笑)。

子どもにとっては夢のようなクジですね!

 

ドネーションは、ほぼすべて電子決済なので、小銭を持ち歩く必要はありません。

 

このゾーンは、比較的小さめのアトラクションが多く、ワークショップをしていたり、自転車をこいで電気を起こしてスムージーを作ったり、、、。ここだけでも十分楽しめます。

遊園地ゾーンへ

子どもが大興奮したのは、遊園地ゾーン。

広大な空間に、フワフワ、巨大すべりだい、高速回転ブランコ、吊り下げトランポリン(なんていうんでしょう。ハーネスで体を固定して、高く飛ぶやつです)などなど…。

 

小学生くらいの子どもには、迫力、スリルともに十分!

巨大フワフワ迷路

乗り物券を購入して、アトラクションに使います。

アヒル・ピッキング

有料の的あて・射的や、ダック・ピッキング(流れてくるアヒルを釣って、アヒルの裏に書いてある数字の景品をもらう)もあります。とにかくアトラクションの数も種類も多いし、どれもデカイから迫力が凄い。

無料オファーも充実

13cabsで提供された綿あめ。このほかにも、大量のノベルティグッズを頂きました

参加者は、チャリティでお金を払い続けるわけではありません。協賛企業や、パブリックサービスのブースでは、無料オファーを受けることもできます!

 

いいな、と思ったのは、オーストラリアのタクシー会社、13cabsのオリジナル・グッズ。ロゴ入りの帽子、貯金箱、メモパッド、マウスパッド、バッグetc…いただきました! ついでに綿あめも。

 

パブリックサービス・ブースでは、CFA (Country Fire Authority:VIC州の消防団みたいなもの) が、赤いプラスチック・ヘルメットを子ども向けに配ってくれていた様子。これ、めっちゃ欲しかったんですが、私たちは午後遅くから行ったため、在庫切れ…。

 

他にも、オッと思うノベルティ配布が、ちょこちょこあります。

 

また、スターウォーズやマーヴェル、ディズニーキャラクターに扮した、おそらくプロのコスプレイヤーが会場を多く練り歩いており。一緒に撮影も可能です!(要寄付)

 

毎日1万人単位の感染者を出しているメルボルンとは思えない、驚異的な人ごみでしたが、それでも十分楽しめました!

そうだ、キャンプ行こう 【The Gums Camping ground】

パートナーと、たろうのCOVID騒動が落ち着いた直後、

 

もう我慢できー---ん!

 

とばかりに、キャンプに行ってきました(笑)。

4月中旬、秋の始まり。昼間は汗ばむときもあるものの、朝夕はぐっと冷え込み始める季節です。

 

 

場所を選ぶ

今回、パートナーが仕事が忙しすぎて、「夜に泊まりにしかいけない」とのことだったので、私たちの家からあまり遠くない場所を選びました。片道1時間半弱。

ヤラバレー近辺を走り、主要道路から脇にそれて15分程度という場所で、とてもアクセスが良い。そして、自然たっぷりながら、民家がほど近いので、キャンプ場でありながら、ばりばり通じます!!(Telstra)

 

主要道路から外れて入る道は、ヨーロッパ調の農場やオーチャードが広がり、牧歌的で、色づき始めた木々も美しく、絶品です。

 

  • キャンプ場は要予約。
  • 非水洗トイレ・BBQファシリティあり。
  • 飲用可の水の供給ナシ。
  • 各サイトに、ファイアピットあり。
  • キャラバン・バン向けのサイトと、テントオンリーのサイトがありますが、後者は狭いので、車がある方は前者がオススメ。

テントを張る

テントサイトNo. 16

2時半くらいに現地に到着。秋の始まりなので、すでに日差しがとろりと優しい時間帯になってきています。パートナーがいないので、Mellyと子どもでテント設営。

 

近くには小川が。

携帯の電波バリバリとは思えないほど、自然豊か。私たちのテントサイトのすぐ近くに小川があり、倒木がいい具合に橋のようになっています。この川、魚とかがいる雰囲気はなかったですね…。釣りは無理かな。

倒木橋、アスレチック。そしてはなこ、落水(笑)

しかし、真夏にキャンプした時と違って、森が静かです。たまに遠くでクックバラ(ワライカワセミ)や、マグパイの声が聞こえるぐらい。イースター直前で、確かにかなり気温が夏とは違うのですが、鳥の声がぐっと少ない。虫の数もそう多くなかったのですけど、ゲジゲジ?みたいな虫がやたら多かったかも。

焚き火

夕方~夜は冷え込みました。焚き火しながら、子どもはダウンジャケット、長袖・長ズボンに手袋の重装備へ。ガスバーナーで豚汁を子どもと作り、焚き火台で焼きおにぎりを作りましたが、寒い季節のキャンプは、汁物とか煮込みがいいですね💦 (残った汁を綺麗に処理するのは大変ですけど)

 

寝床を作る

夜は一体どのくらい冷え込むのか? と恐怖心いっぱいだった我が家。史上最高に布団を持ち込みました(笑)。↓こんな感じでミルフィーユを作っています。

  • エアマットレス
  • 毛布
  • 寝袋(5℃くらいまで対応。安物)+インナーシュラフ
  • 毛布
  • かけ布団

これで、寒い思いをせずに寝ることができました! 冷えは足元からくるので、靴下の上からレッグウォーマーも履いていました。晩秋・冬のキャンプは、シュラフ自体の性能を上げないとどうにもなんないかな、って気がします。

今回、インナーシュラフをニューアイテムとして投入しましたが、これが地味に結構効いた。かさばらないし、おすすめです。

 

はなこ、迷子になりかける

さて。今回、夜間以外はおとな1人+こども2人でした。基本的に、ずっとこどもと一緒なわけですが、どうしても目が離れてしまう隙が…。

ハッと気づいたときに、はなこの姿が無い。まさか、と思って、大声で呼ぶと、遠くから泣き声が聞こえてきました。どうやら、私の声を聞いて泣き出したようです。

 

はなこは、全く違うテントサイトに紛れ込んでいたようで、そこでキャンプしていた親切な若いオージーカップルが、はなこを連れてきてくれました。オージーカップルに感謝しきり、そして大反省

 

オーストラリアでも、キャンプ中に幼児が迷子になってニュースになることがあります。日本でも、大事件がありましたよね…。いくら天敵がいないオーストラリアとはいえ、遭難したり、あまつさえ、良くない人に遭遇してしまったら、一巻の終わり。

 

安全の話をさらにすると、ハイシーズンとはいえ、母子だけでキャンプするのは、どうなのか?と思って、パートナーに無理を言って夜だけ泊まりに来てもらいました。

 

結論を言うと、「ハイシーズンであれば、母子だけでもおそらく大丈夫だろう」とは思います。ただ、推奨もできない。

これが、キャンパー・バンなり、完全に施錠できる空間があるなら、まず問題ない、と思います(迷子にさえ気を付けたら)。

 

実際、ハイシーズンだと女性だけキャンプ、父子キャンプなんかはよく見かけます。ただ、女性ソロ、母子キャンプは相当少ないかも。

 

オーストラリア、本当に安全な国ですが、テント泊だと、無防備に近い状態になっちゃうので、保安対策は気にしないとなあと改めて思いました。後悔しないために。

まあ、男手があったところで、悪い奴はどこまでも悪いですからね。実際、老夫婦がキャンプ中に暴漢に遭ったニュースも聞いたことがあります。

 

子どもに、キャンプのいい思い出を残すためにも、しっかりリスク対策していかないとな、と改めて痛感したキャンプでもありました。少なくとも、おとなは多いほうがいいですね。。。

気がつけば、5月 現地校はターム2本格始動

というわけで、豪州生活も残り2か月弱となりました。

4月は結局、家族が立て続けにCOVIDに感染したために、半分以上ドッタバタで過ぎ去っていき…記憶もあいまいです(笑)。

 

さて、ターム2が始まり、現地校はいよいよせわしなくなってきております。

 

せわしないといっても、勉強に、というよりは、イベントに忙しい!という感じです。

 

 

毎週、何かある

なんやかんや毎週なにかイベントの連絡があります。

 

さすがに最初の一週間(Week1)はなにもなかったけど、直近3週間はこんな感じ。

 

Week2 :プチマラソン大会

Week3  :アルファベット26文字をすべて習い終えた記念(ええ!?)で、フォニックスパーティ & 年に1回のブックフェア(図書販売)

Week4 :ファミリー・ファン・ナイト

 

しかも、連絡が、大体前週に来ます(笑)。急すぎるやろ!

このあたり、学校によってかなり対応に差があるようですが、娘の学校はかなりゆるい、もとい、のんびりしておりまして。共働き家庭もそれなりにあるのに、日本だったら保護者からクレームつくよな…って思うことも多々。許容されているのは、お国柄ですかねえ。

 

事前準備を要求されるイベントは、もう少し前から連絡が来ることが多いのですが。

プチマラソン大会は、「ハウス(日本で言うところのクラス)カラーの服を着てきてね!」と前日に知らされ、たまたまその色の服が家になく、大慌てでK-martに走ることになったり。。。まあ、着なかったら着なかったで、問題ないんですけどね。

 

私服登校の日が結構ある

オーストラリアの公立小学校は制服があるのですが、娘の学校は私服登校の日が1タームに1~2回あります。毎回、何等かテーマが出て、それに合わせた格好で行くのですけれども。

  • 自由にドレスアップ
  • 好きな動物をテーマにドレスアップ
  • イースター・ハットをかぶってくる

などなど。最初は、お楽しみイベントなんだなーって思っていたのですが、おそらく教育的な意味合いもそれなりにあるように感じてきています。

 

つまり、「テーマに合わせて、自己表現する」

学校側からはテーマだけ示され、細かい条件などは提示されることはありません。

 

イースターハットをかぶってくる、の時などは、本当に子どもによって全くばらばらのデザインで、見事でした(笑)。そもそも、先生のかぶっているイースターハットも、めちゃめちゃ多様性があったんですよね。

 

50センチくらいの筒状の帽子、ウサギの巣を付けた帽子、イースターエッグが大量にくっついた帽子。ベースの帽子も、麦わら、カンカン帽、レディ風の小さめのやつ…と様々。

先生・生徒のバックグラウンドが様々なので、ひとことで「イースター」といっても解釈が微妙に違ったりして、そして手先の不器用さにも臆さず(笑)、大胆に仕上げるから、なかなかに見ごたえがあります。

 

自分でテーマの表現方法を考えて、実際にクリエーションしてみる。そして、仕上がった自分の姿と、お友だちのありようの違いを見て、いろいろ感じていくんだと思うんですけど。

 

楽しみながら自己表現を養う、っていいなって思います。

You might be imperfect, but closest to perfect.

たろうのコロナは1日で落ち着き、所定の7日間の隔離を終えて、やったーーーー!と思った二日後に、今度はパートナーに感染発覚。

 

帰国前PCRで発覚したため、問答無用で結果は州の保健省に送られ、そして当然帰国フライトはキャンセル(;´Д`)。日本語のPCR検査結果証明書をもらいましたが、陽性証明なので、帰国フライトのキャンセル料のリファンド請求くらいしか使用用途がない(笑)。

※この陽性証明書をもって、キャンセル料が全額リファンドされるそうなので、捨て鉢で捨てちゃだめですよ。

 

というわけで、また隔離しています(/_;)。

 

ビクトリアの現在の規制だと、たろう(感染者)は、「感染後7日間の隔離を経た後、一定期間、再感染のリスクが下がるため、その期間は、一切の隔離必要なし」の、いわば無敵状態になります。ただ、子どもだけで外出はできませんので、必然的にたろうも隔離。

私と、はなこは未感染のため、パートナーが感染したことにより、household contactとして7日間の隔離になります。

 

たろうが感染したときは、保菌者(と言っていいのか)のたろうを、はなこから引き剝がさねばならず、一日中、彼とはなこを監視していたのですが。パートナーは、おとななので、部屋に押し込めておけば良し。今、借りている家、幸いなことに3 bathroomsで、隔離部屋にもトイレ・シャワーがついていて完璧。もちろん、当人は大変だと思うのですが…。

 

幸い、パートナーは、ほぼ症状なしでとても軽く済んでいて、運が良かったなあというところです。人によっては、おとなでも40度近い高熱、激しいのどの痛み・咳、味覚嗅覚症状など、苛烈な症状(でも、全部軽症あつかいなんだよね…)で苦しむ方も身近で聞いていて。恐ろしいなと思います。

 

たろうの感染のときに書きましたが、飲・食に関しては、ネットショッピングが発達しているので、困ることはあまりありません。ただ、日本食材とかニッチなものは手に入りにくいし、Amazonなどの宅配業者を使うものは時間がかかります(たいてい隔離が明けてから来る(笑))。日本のほうが、圧倒的に便利だと思います。

 

ただ、そんなインフラをカバーしてあまりあること。

豪州にいて、一番助かり、心強いのは、人とのつながりだなと思います。

 

今回、間を空けず二度目の隔離であったにもかかわらず、友人たちが温かい差し入れを申し出てくださいまして、私も甘えてしまったのですけれども。

  • 焼きたてのパン
  • 刺身(こちらだと貴重品!)
  • ケーキ
  • 本来なら隔離不要のたろうを、遊びに連れ出してくれる
  • 日本食材の買い出し

などなど…。支援してくださる人もみんな自然体で、でも、思いやりに満ちていて、本当に救われます(国籍問わず)。

 

はなこのクラスメートの子の誕生日会が今週末に予定されていて、この隔離のせいでドタキャンせざるを得ず、謝罪のメールを送ると、

「気にしないで! それより大丈夫? 必要なものがあったら、家に持っていけるからね!」

とすかさず返事が来る。私、このお母さんとまだお話したことないんですよ、直接💦

 

誰かが困っていたら、手を差し出す。

あなたのことを、気にしていますよ、というシグナルを送る。

 

こういうことを、お互いにできる関係や社会って、なんてあたたかなんだろうと思います。かといって過剰に相互依存するわけでもない。オーストラリアのマイトシップについては、困った時ほど感じることは多くあります。アボジリニの方に対する複雑な思いを書いた記事の時、建国の経緯は長く影響が残る、と記しましたけど。マイトシップも元をたどれば、「助け合わなければ生きていけない」という建国の歴史から来ているんですよね。Everything has the bright side and dark side...

※帰属するコミュニティ次第の面はもちろんあります。

 

そして、あんまりにも助けていただくので、本当に申し訳なくて、「私たちって全然至らないし、そんなにみなさんに普段から、何かをして差し上げられていたかな…」と思っていたのですけれど。

 

「誰もが不完全で、それでいて完全に近い存在なんだろうな」

って何となくひらめいてしまった。日本人的には、己が至らなさ、すなわち不完全さをわきまえながらも(そちらのほうが私は心地いい(笑))、それでいて、そのままでいいんだな、って。

 

ついつい、いつもperfectionを求めてしまいがちな日本人。清廉潔白で、間違いがなくて、おかしなことは言わず、誰からも憎まれず。そんな人でなければ、助ける価値なし…な、訳ない。

 

ちょっと素敵じゃないですか? 我ながら、これ、座右の銘でもいいかもしれないと思った(笑)。