たろうの英語力、いまのところ(小1)

たろう、渡豪してからもうすぐ2年になります。日本人学校のプレップから始まり、いまは小学校1年生。「母語の確立が一番」と豪語する(?)我が家ですが、さりとて、せっかく英語圏にいるのに、それをフイにするほどの剛毅は無し。

さて、たろうの気になる英語力は?

 

先に言っておきますが、大したことありません。日本で英才教育的にしっかりやられてるご家庭のほうが、よほどレベルが高いと思います。

 

ただ、日本人学校に行っている生徒としては、よくやっているほうだと思うし、何より、国籍と言語をこえて、「友だちだろ、マイト!!」と誰かと仲良くなる勢いを身に着けたことが彼の最大の学びの成果です。

 

 

現在の学習

勉強として、わかりやすくやっているのは下記の通りのカリキュラムです。

 

学校 1週間に3時間程度のEAL。

家庭 オンライン英会話 → チューターへ切り替え検討中 30分/週1回程度

   リーディング・アプリを気まぐれに。

   語順並び替えアプリを気まぐれに。

   EALの宿題(1週間に1冊本を借りてきて、音読)

 

たろうの英語力

今年の7月ごろに、英検5級はかたいだろうと思って、受検対策をしていたのですが、ロックダウンで敢え無くテスト中止( ;∀;)。検定試験として受けていないで分かりませんが、問題集をとく限りだと、受かっていた可能性は高いかなと感じています。英検4級の勉強をぼちぼち始めても、いいかなあというレベル。

 

スピーキング

促されればフルセンテンスで答えるが、現在時制がメイン。

「今日はコロナのPCRテストを受けに行ったので、公園に遊びに行けませんでした」くらいのことは、表現しようと試みる(時制はむちゃくちゃですが)。

リスニング

おとな・こどものネイティブからの簡単な問いかけは分かる。

リーディング

EALの先生評「現地の小1とそん色ない程度の読解力」。…お世辞じゃないことを祈ります。

ライティング

単語のスペリング中心。簡単なSVO、SVC文型は書ける。

 

日本人学校も世界にあまたあるので、もっと高いレベルで英語を習得できる学校もあるのかもしれません(先生が悪いと言っているのではなく、生徒の多様性や環境に起因する部分はあるだろうと思っています。極端に言えば、クラスにバイリンガルの子がひとりもいないのと、半分くらいバイリンガルだった場合、子どもの危機感や学び方も、全然変わるよね、って話。)。家庭教育の力のかけ方にもよるだろうし。ただ、義務教育で中学から英語を学び始めた親から見ると、この年齢でここまでできたら十分、むしろすごいな、と素直に思ってたりします。

 

たろうの超英語力

彼の場合、実際の英語力というより、英語を超越したコミュニケーション能力の改善が素晴らしいと思っています。

 

ノリ命。

 

昔はまったくそんな人ではなかったのですが。

長期にわたるロックダウンで、休校になり、プレイデートができなくなり。公園で、今そこにいる人と遊ばない限り、妹と遊ぶしか選択肢がなくなったせいではないかと推察。たろう、体を動かして激しい遊びが好きなので、妹が相手だと物足りない。

どこからか遊び相手を見つけてきて、相手がどこのお国の人だろうと、突撃。ネイティブ相手にノリでアイスブレイクして、いつの間にか集団の中心になっている。公園に行くと、ローカルの子どもが待ち構えていて、「タロウー!!!!」って叫びながら寄ってくるような日本人学校の子、ここでは見たことないよ、私は。ご縁に感謝。

もちろん、ノリだけではどうにもならないので、自分の使える英語力を駆使して、最低限のコミュニケーションは取っているようです。

 

親バカかもしれませんが、それができればどこでも生きていけるよアナタ、とは思う。年齢に応じたフレンドシップの取り方はあると思うので、一生このノリだけではだめでしょうけど、すくなくとも「つかみはOK」、と言ってあげたい。

 

たろうの英語力・超英語力を促進したもの

 

リーディングをがっつりやったのと、

自分は英語ができるかも、という自信だと思っています。

 

渡豪直後は、たろうは全く英語はしゃべれず、聞けませんでした。はじめてEALの通知表をもらったときも、「集中力がなく、授業についてこれていない」と書かれていた記憶があります。

 

その後、ロックダウンもあり、マンツーマンのオンライン英会話で、英語を使うことに対する気持ちのハードルを下げ。少しずつ、少しずつ、分かるフレーズを増やしていきました。先生との相性が良かったのが大きな要因だとも思います。

 

平行して、現地校にお子さんを通わせる方から聞いた、リーディング・アプリをタブレットにダウンロード。これにハマりまして、半年ぐらいで見違えるほど、語彙力と英語そのものに対する理解が深まったと思っています。

 

そうこうしていると、「なんか英語わかる気がするかも?」という気持ちに本人がなってきたようで。そこへ、ご近所づきあいや、公園でのローカル・キッズとの遊びといった実経験を通して、実力云々は別にして、「自分は英語がわかる」「なんとかなる」という確信を得たようです。

※こう書くとものすごいメデタイやつに見えますが、クラスメイトと比較して、自分が英語の何が得意で何が苦手か、などは冷静に分かっています。よく根拠のない自信は大事、と言いますが、ある意味で正しい意見だなと思います。

 

Mellyの目線

 

なんにせよ、「英語を使う楽しさ」や、「学べば、使えるようになる」ということを、身をもって学んでくれているなら、私としては、現時点で言うことはあまりない。

 

ただ、適切な学習機会・ハードルは、設定するようにはしています。例えば、タイミングをみて英検を受けてもらう、とか、習い事・その他のアミューズメント体験で、豪州文化に浸かってもらう、とか。小さなチャレンジを繰り返して、自信を得ていく。語学に限りませんが、大事なことだと思っています。

 

駐在中に、子どもの語学習得に何を求めるかで、たろうの今の状態に対する評価は変わると思います。要は、目標が変われば、評価が変わる。

私がたろうに定める目標は、「英語を使う原体験」と「学びと実体験のリンク」ができるといい。欲を言えば、将来的に、本人の英語学習へのモチベーションにまで繋がったら、丸儲け。それを目指しながら、実用的な力をコツコツつけていく。

 

もし、4技能をそれなりに実用的なレベルにすることが目標なら、今のたろうのレベルは全く物足りないと思います。「帰国子女なのに、英語ペラペラじゃないじゃん」って言われたら、その通り。「英語ペ」、か、今後かなりよくなったとして、「英語ペラ」、ぐらいでしょう。

 

この、子どもの語学習得に何を求めるか、ってものすごく難しい話で。子どもの年齢・性格、もう少し大きい子なら、将来的な進路まで考えると、親の悩みは尽きないし、サポートも多大なものが必要になってきます。「帰国子女、カッコいい!」とかそんな簡単な話じゃない、っていうのは、自分がその親の立場になって初めて痛感しました…。そもそも、現地校しかない、英語圏ではない場所に住まわざるを得ない人もいるだろうし、選択肢があるならある、ないならないで、異なる苦労があることは想像できます。

我が家もひとつひとつの選択に悩むので、「ベストソリューションは家庭ごとに違う」としか言えないです。本当に。

 

今回、総花的な記事になったので、具体的に教材などは何を使っているかなどの話は、また次の記事で。