Go to Adelaide!ロードトリップ4日目① (カンガルー島の大地を巡る)

3日目は海づいていたので、それなら次は陸。

 

ナショナルパークの、フリンダース・チェースへ。野生動物がたんまりいる、と聞いてはいたのですが、2019年末~2020年初頭のブッシュファイヤーにより、大きな被害を受けた場所でもあります。

 

2019年末、渡豪直後の豪州は、各地でブッシュファイヤーがひどく、日本でも大きく報道されていた記憶が。メルボルンにも煙が届き、大気汚染指標が異常値を示し、子どもの学校が休みになったこともありました。家の火災報知器が誤作動したり、家の周辺の景色もモヤがかかったように薄く白いような、茶色いような、そんな空気を思い出します。

www.parks.sa.gov.au

 

フリンダース・チェースを満喫した後、隙があれば、ビボンヌ・ベイでまた釣りを…という釣りキチプラン。余裕があれば、キングスコート付近のブルワリーやワイナリーも行きたい。

 

 

 

Flinders Chase National Park

キングスコートから車で1時間あまり。入り口のビジターセンターでエントリー・ビークル・フィー($30.5)を支払いました。2019年にほとんど燃えてしまったせいかもしれませんが(園内の96%が焼失)、ビジターセンターや歩道など、さまざまな人工物が新しいんですよね。

 

広大なフリンダース・チェース、キャンプグラウンドもあり、トレッキングコースも多数あるそうです。が、有名どころは

  • アドミラルズ・アーチ
  • リマーカブル・ロック 
  • Weirs Cove
  • Cape du Couedic lighthouse

この4つ。それぞれ駐車場が併設されていて、駐車場からのアクセスも良く、気軽に訪れることができます。時折、一部道路が閉鎖されていることがありますので、事前にカンガルー島のデジタルマップで確認しておくと良いです。

Banker Hill Lookoutから再生の様子を見る

園内に進むと、ゆるくワインディング&アップダウンが続きます。低い木が多いので、広大な緑と海の、ダイナミックなパノラマが目の前に広がります。圧倒的!

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近くで見ると…

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黒っぽく見える木は燃えた後の木。中央のグレーの筋状のエリアは、再生途上の森

写真よりも実際の景色のほうが説得力がありますが、あちこちに真っ黒に燃えて表面が炭になった(中は生きているかどうかわからない)が木があります。しかし、園内ほぼ燃えてしまったという事実にもかかわらずこの再生力。

 

当時の様子を伝えるBBCの報道写真と比較すると、いかほどまで回復したかが伺えます。豪州内でも衝撃的なニュースとして伝えられていました。

www.bbc.com

 

アドミラルズ・アーチ

さて、観光名所(笑)のアドミラルズ・アーチ。このすぐ手前に灯台もあります。大型観光バスも乗り付けてました。

 

よく整備された木道を歩いていきます。

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断崖に降りる階段の前までは、木のスロープ。励まし合いながら、歩行器で歩いているお年寄りもいました。

 

途中、断崖をのぞき込むと、Sealの群れ。

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岩の上にいる黒いのはNew Zealand Seal。前日と合わせると、野生のSealは一生分見た気がする

そして、ほどなくアドミラルズ・アーチ。浸食により空いた大穴、ですね。

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迫力あります。アーチの下の潮だまりのような場所では、シールがのんびり海水浴。

リマーカブル・ロックへ

さて、次なる見どころ、リマーカブル・ロックへ、車で10分ほど移動。

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露出した母岩が浸食により崩れ、岩になり、形成された地形だそうです。

緑の丘に現れる、ベージュと朱色の特徴的な大岩。岩の向こうは断崖絶壁。岩の周辺はアクセスOKですが、岩から少し離れた海側はprohibited area。だけれども、柵も目印もない。オージーキッズが海側でぴょんぴょこしているのを見るだけで、高いところが苦手なMellyは背筋が凍りました…。

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岩の向こう側は断崖で、高いところが苦手なMellyはとても海側に回る勇気なし。

 

島の人、レンジャー、サウスオーストラリア州政府の、再生に向けた努力はまだまだ続くんだろうな、と思う景色もいくつもありました。

 

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途中の道にあった、「再生中」の看板。

曇天、たまに雨がぱらつく天気で、森も再生途中ということもあってか、野生動物はSealしか見ることはできませんでした。ただ、わずか2年にしてここまで戻るのか、という驚きもありました。あと何年かしたら、きっと元の、動物がたくさんいる森に戻るんだろうと、信じて。