メルボルンの一大イベント、Moombaへ!
秋の到来を日々感じさせるメルボルンですが、まだ、昼間は30℃近くまで行く日も、そう珍しくはありません。ただ、少しずつ風は冷たくなり、朝夕の冷え込みはそこそこになってきたなあという感じ。翻っていえば、割と過ごしやすい季節になってきたとも言えます。
さて、今年は2年ぶりにMoomba(ムーンバ)が開催されました。
ムーンバとは何ぞや? というと、シティオブメルボルン主催のお祭り。なのですが、本当に、ただ楽しむためのお祭りなので、楽しけりゃ何でもアリアリ!
メインは、ヤラ川周辺に設置された、大規模な移動遊園地!
この移動遊園地のスケールの大きさは、なかなか圧倒的です。小さな子ども向けのアトラクションから、アドレナリンジャンキーな大人向けのスリリングなものまで、本当に多種多様。
ムーンバ開催日程&チケット
2022年3月11日~14日
14日がレイバー・デイで祝日の、ロングウイークエンドでの開催。初日は5pmから開場。
オーストラリアは、日本に比べると国民の祝日(public holiday)が少ないため、連休も少ない。そのためか、たまの連休をLong weekendと呼んで、目いっぱい楽しむ傾向が。こんな感じの大規模イベントも多い気がします。
最寄り駅はフリンダーストリート駅で、ヤラ川両岸で催し物が開かれます。
入場無料で、乗り物チケットが必要になります。チケットは、大人向け乗り物、子ども向け乗り物で料金が異なります。今年は、子ども向けは一律$6で、6枚つづり券$30の販売もあり。子ども向け乗り物は身長制限があるものもありますが、規定身長に達していなくてもおとながアテンドすれば乗れますから、小さいお子さんもハッピー!
2年ぶりのムーンバということもあり、かなり人出はおおかったですが、それでも5~10分くらい待てば、たいていの乗り物に乗れます。そして、そもそもの子どもの数が日本より少ないせいか、1回のアトラクションの運転時間は、日本より全然長いです(笑)。
今回、お友だち家族と参加したので、たろうもはなこも、楽しさ倍増で大満喫。
花火も満喫
夜9時半からは、ヤラ川湖畔で花火ショー。たった5分でしたが、数年ぶりに間近で見る花火に、ため息がでました。美しい!
トイレ、屋台等々もあり、小さい子ども連れでも満喫できるムーンバ。まだまだコロナ感染者が多いメルボルンにしては、人出もかなり多かったけれど、それでも日本の花火大会に比べたら全然余裕あり。
ただ、夜は冷え込みますので、ダウンジャケットなど防寒着があると安心。
結局、夜10時半まで滞在して、帰宅しました。
たまの連休、夜更かししてはしゃいでみるのも、いいですね!
在外邦人と政情不安
在外邦人にとって、最も怖いのは、「帰る場所がなくなる」か、「帰る場所はあるけど、帰れなくなる」なんじゃないかと思う今日この頃。
そう、ウクライナ情勢です。
果たして日本にいたままなら、これほど痛切にウクライナ情勢を、対岸の火事ではない、とても他人事ではない、と感じることがあっただろうか…とは思います。
まずもって、先週、欧州最大の原発で火の手が上がったとニュース速報で見て、
「これは…帰る場所がなくなるなんてこともあるかもしれない」
と本気で思いました。311の経験者なら、福島第一原発事故を思い起こした人も少なくないと思うんですけど。核爆弾よりも、原子炉炸裂のほうが影響がデカく、長く、そして、本質的には人間は想像を超えたおぞましいことをしてしまう生き物なんだという、構図が見えた瞬間でした。各国の、ぎりぎりの綱引き。We’re walking a tightrope.
もし日本に何かあって、帰る場所がなくなったら。あるいは帰国したら誰かの命が危険にさらされるような状態になったら。日本国政府は守ってくれるだろうか(いや、無理だな)。だとすれば、この国は難民として受け入れてくれるのだろうか。…と思って、asaylum seekerの手続きとか調べてしまいました(笑)。
外国人である、ってそういうことなんですよね。
コロナで2年、国境は閉じられ、パプアニューギニアが噴火すれば、飛行機は遅延し、もちろん戦争が悪化して、戦火が広がれば…。
海外で生活するっていうのは、日本にはない空気を吸い、羽を伸ばす瞬間も大いにあるのですが、危機やリスクにはことごとく敏感になります。そうならざるを得ないというか。もちろん、何かあれば会社は支援してくれると思いますが、それが(でき)ないケースも、たまにモヤッと想像します。思考実験。
最悪を想定して備えながら、楽観して生きる。そんな2年半です。
でも、戦争はきついな~。コロナのほうがよっぽど楽だわ…。
オーストラリアは、ロシアから距離があるせいか、連日ウクライナの報道は出ていますが、まだのんびりしているというか。先日タイで亡くなった伝説的クリケット選手の報道や、QLDとNSWで進行中の大規模洪水(これも大問題になってます)のほうがトップに来たりすることも多いです。
帰国辞令を受け止める
前の記事にさらりと書きましたが、駐在者本人に帰国辞令が出ました。
ついに、というより、思ったより1年は早かったので、私もパートナーも、動転したし、動揺したというのが率直なところです。
駐在の宿命ですが、「いつか帰らねばならない」。
(もしくは、「いつか別の場所に行かないといけない」。一方で、当地を気に入って、永住権を取られる方もいますけれども)
返す返すも、メルボルンは素晴らしい土地で、素晴らしい風土、環境、友人、食べ物に恵まれて、世界一住みやすい街と評されただけはあります。何をおいても、人の優しさが、私たち家族にしみこみました。
私もパートナーも、英語はバリバリの第二言語で、おとなになってから本格的にやり始めたため、今でも、かなりしんどいです。でも、そうであっても、優しく親しく接してくれるオージーや、移民の人々。そして、同志たる日本人。
メルボルンの風土から離れることも苦痛でしたが、何より知りえた友人たちと共有できる時間が、この先わずかしかないのだと思うと、それがとてもつらかった。
ましてや、子どもたちの心温まる友人関係や、そこから引きはがされる小さな身を思うと、到底納得が難しかったです。いくら彼らがレジリエンスにあふれていたとしても。
しかも、辞令から、帰国までわずか1か月半。さよならも十分に言えそうもない。
最初の2週間は、夫婦とも不眠症に陥りました。そうはいっても、荷造りしないと、と思って日中に家の掃除をするわけですが、涙が自然に出てきたり。軽い鬱状態でした。
そんな中で、自分たちの衝撃の原因は何か、悔いは何かを考えたうえで、やりたいことのフィージビリティチェックを行い、家族としての帰国スケジュールを再考させてもらいました。もちろん、駐在者本人の辞令内容が変わるわけではないのですが。
結論:本人は辞令の通りの日程で帰国。母子は、子どもの学校のキリのよい日程で帰国(6月末)
それから、子どもに6月末に帰国する旨を伝えたのですが。
想定以上に、たろうが衝撃を受けております。話した当夜は上手く眠れなかったそうだし、日本に帰る不安や、豪州に対する恋しさなどを、ぽろ、ぽろ、と話してきます。
「日本に帰るんだから、いらないもの捨てないとね」と、やるせなく古いノートやプリントを捨てたり、普段のたろうからしたら信じられない行動です(何かとため込みhoarder型(笑))。
ビッグニュースがあると、すぐ、「みんな、聞いてよー!」ってすぐ大騒ぎするタイプなのに、帰国の話は、お友だちにほとんどできていないようです。
離れる寂しさや、ショックさを感じられるくらいにはおとなになったんだな、と思う一方で、ここはしっかり時間をかけて、向き合っていく必要があるな、と感じています。おとなは、そうはいっても現実があるし、数々の人生経験があるから、どこかで折り合っていけるんだけど、子どもは、いまこの経験自体が、とてつもない人生の岐路の一つなんだろうなと思う。
帰国辞令が出たら、一刻も早く復職しよう、と思っていましたが、今ここで子どもにしっかり寄り添わないと、必ず後悔する。それに、ここで親子で未来に対する明るいプランを立てることができたら、きっとそれは、人生の力強い推進力になる、とも信じています。
帰国辞令を受け止める、簡単なことではないです。
ただ、これ以上ない、チャンスでもあります。
たろう、ワクチン接種 1回目
ついに、たろうにCOVIDワクチン(ファイザー、コミルナティ)を接種しました。
12月初旬に、5~11歳への接種が始まったオーストラリア(任意)。まわりのオージーや日本人の中でも、やや遅れ気味の接種となりました。私の葛藤については、別の記事に上げているとおりで、今もその、「うーん、別にいらんのちゃうん」という感覚はぬぐえなかったのですが…
ついに、6月末に帰国になったため、
①帰国予定の小学校での流行状況
②たろうが、①を見て不安を感じていること
③日本で接種するより、オーストラリアで接種したほうが、気分的に楽だろう
の3点を主な理由として、接種に踏み切りました。
③は、なんぞ? と思われる方もいるかもしれないのですが、こちらの医療、もうそれはそれは、これでもかというくらいキッズフレンドリーなんです。気分的なものって、地味だけど大事だよねと思う。
予約を取る
Victoria Vaccine booking systemで、保護者のdependantとして予約を取りました。場所は、予約いつでも取り放題状態になっている、Sandown racecourse。その名の通り、競馬や自動車レースが行われる広大な会場です。予約は、前日夜に取りました。
会場へ
さて、案の定、超ガッラガラの、大規模接種会場。オーストラリアの小児向け接種は、ホリデーがあける前の1月が1st doseのピークだったような気がします。あの頃は、どの州もかなりの新規感染者数が出ており、本気でこのまま新学期に突入するのか!?学校クラスターしまくるのんちゃうん!? みたいな感じだったので。
そこから遅れること2か月。ガラガラでした(笑)。
あちこちにいるスタッフの人に、明るく、ハーイ、ハワユー? と声をかけられながら、受付へ向かいます。
受付では、電話番号や住所など、いつも聞かれるような内容を答えていたのですが…
「お子さんのIDある?」
あーーー! 完全に忘れてた。しまった、何もないぞ。
メディケア→ない
パスポート→家に置いたまま
学生証→ない
学校のアプリ→モバイルに落としてない💦
困ったな~、最悪出直しか、と思っていたら、
「パスポートの写真でもいいんだけど」
たまたま在宅勤務していたパートナーに頼んで、パスポートの写真をゲット。無事、本人確認ができ、接種へ向かいました。
この時点で、お土産①ハンドスピナーをゲットしたたろう(笑)。まだ受付しただけ(笑)。
お子さまファーストすぎる接種
さて、接種担当の方も、とっても優しく子ども目線。
「あなたの名前と年齢を教えてくれるかな? それから、あなたの名前をこのパソコンに入力するのを助けてほしいの。スペルを教えてもらえるかしら」
と、たろうに本人確認。
たろうも、このくらいの英語なら自分で聞き取るので、(親が答えるべき重要な問診部分以外は)すべて彼にお任せ。なんだか立派になったなあと感心します。
そのうえ、接種担当のお姉さん、おもむろにバーチャル・ゴーグルを取り出し…
「これで海の中の様子が見えるわよ。ビーチに行きたいかな?」
ちょっと、どんだけお子さまフレンドリーなわけ?! ビビるMelly。
要は、このバーチャル・ゴーグルで目隠ししながら、映像を見せて、気をそらせ、その間に打ってしまえという戦法。このデバイスだってそれなりに値段するだろうに、そこまでやるんか~。
そして、たろうがバーチャル・ゴーグルを装着して、映像を堪能している間に、サッと注射。
お姉さん「どう? 海の中は楽しかった? 痛くなかったでしょ?」
たろう「痛かった…」
あまりに正直な反応に、まわりの人たち大笑い。こういうおおらかさは、本当にいいなと思います。実際、たろうに聞いたら、
「テレビみたいなのが見えるのはよかったけど、いつ打たれるかわかんなくて、針が見えないほうが怖かった~」
まあ、それも一理ある(笑)。
待機を経て帰宅
そして、15分の経過観察を経て、#JABDONEのロゴ入りグッズをお土産②としてたくさんもらって帰宅しました。ボールだったり、色塗りセットだったり…。ほんと、子どもに対する気遣いってすごいです。同じ打つなら、楽しい気持ちで打ったほうが、副反応も少ないんじゃないかと勝手に期待しております。
接種数時間経過しましたが、腕の痛みと疲れtirednessを訴える以外は、比較的元気なたろう。このまま何事もなく、軽く済みますように。
ちなみに、両親ともに、3回接種まで済ませていますが、今まで一度も発熱なく、腕の痛みと軽い倦怠感ぐらいで済んでいます。身の回りの日本人も、オージーも、副反応が強い人はそんなにいない。たまたま、私の周りがそうなのか、統計的に国ごとに差があるものなのかわかりませんが…。
メルボルン郊外で釣り堀体験
今年に入ってから、「釣れる釣り」に開眼した我が家。 少し前に、モーニントン半島でセルフ操舵可能なボートを借りたのですが、そのときは、いろいろトラブルもあって、釣果が芳しくなく。
子どもにも絶対釣れる(はずの)、釣り堀ならどうか!?
ということで、釣り堀に行きました。
釣り堀選び
ビクトリア州、郊外にいくつかサーモン・トラウトの釣り堀があります。
個人的には、評価も高く、ヒールスビルで観光も可能なBuxtonがいいなあと思っていたのですが。
狙いにしていた週末、大雨の予報…。1時間半かけてBuxtonまで行って、釣りできなかったら悲しすぎる。
ということで、ベルグレイブ近くのトラウト・ファームに行きました。
予約不要、釣り道具すべて貸し出しのお気軽な釣り堀。
釣り堀のシステム
こちらの釣り堀、おとな$10、子ども$8で、釣り竿・えさがついてきます。釣った魚は、種類と重さに応じて、お金を払って買い取ります。買取価格は、$24~30/kgなので、調子にのって釣りまくると、帰り際に高額なお魚代を支払う羽目になるのでご注意を。
BBQファシリティ、プレイグラウンドもあり、ゆったりしたユーカリの森に囲まれた、とても雰囲気のいいファーム。
この日、前日に大雨が降ったので、「今日は釣るのに時間がかかるよ」と言われました。フィッシングポンドが5つくらいあり、難度と種類によって分けられています。
しかも、入場料を払おうとしたら、EFTPOS(デビットカード)のシステムが壊れている、とのこと。
「カード番号と、暗証番号、名前をここにメモってくれたら、後で引き落とすから!」
出たよ、このオーストラリア的、雑なカード情報の扱い!!
キャッシュレス決済に慣れすぎて、現金は本当に少額しかもっていなく、最後、釣った魚のお会計のときにカード情報は残すから…ということになりました。
いざ、釣る
時間がかかる、と言われたとおり、この日は時間がかかりました。周りの釣り客も、釣るのにまあまあ苦労している様子。とはいえ、1グループ最低1~2匹は捕まえていたので、とにかく忍耐。
結果、3家族で出かけていたのですが、2時間で5匹。釣りあげたけれど、ランディングに失敗したものが3匹。なかなか楽しかったです。釣った魚を針から外すのさえ、お兄さんが助けてくれるので、めっちゃらくちん。
魚のお会計時には、EFTPOSのマシンが直っていました。そして、魚の代金を$30くらい支払って、さばいたお魚をいただいて帰宅…途中に気が付いた。
「釣り場のお兄さん、私たちの入場料、課金するの忘れてるよね?」
…気づかなかったのはお互い様…ということで…。
さて、お味は?
現地で切り身にしてもらい、帰宅してから刺身にしたのですが…どーーーーーにも、漂う泥臭さ。
一緒に行っていた他の家族の話を聞いたのですが、総合すると、
仮説:釣ってからさばくまでの時間がかかっていた魚はくさい。それ以外はくさくない。
血抜き処理などもしていなかったので、釣ってからの時間が顕著に効いているのでは?と思いますが、個人の主観もありますので、真相は不明…。
釣りの経験が全くなくても楽しめる釣り堀。おすすめです!
豪州にて、親知らずを抜く
明日、パートナーが埋没親知らずを2本、抜きます。
実は、私も去年、最後の親知らず1本をこちらで抜きました。
豪州だと、歯科は公的保険診療でカバーされないため、非常に高額になります。なぜ、公的保険でカバーされないかというと、技術革新が速いため、よい技術を早く臨床に適用しようとすると、保険で全体最適を求めるのにそぐわない分野だから、だそう。
※プライベートの歯科保険はあります。
一度こちらの歯科を経験してしまいますと、日本の保険治療が、「安かろう、(ある意味で)悪かろう」の側面を持つことは否めなくなってしまいました。このあたり、歯医者さんによって考え方は変わると思うのですが。Mellyは、もとの歯が非常によくなく、銀歯だらけでした。豪州で、良い先生に出会い、良い歯科技術に救われ、歯の寿命がずいぶん延びたと、信じています。
さておき。豪州での抜歯の話。
専門医にかかる
かかりつけ歯医者から、口腔外科専門医へ紹介していただきました。
抜くのは下の親知らず。少しだけ顔を出していて、大部分が歯茎に埋まっていた上、下顎神経と根っこが近い感じでした。歯茎を切開し、砕きながら抜く、と説明を受けました。この時点で青ざめるMelly。以前日本で抜いた下の親知らず、歯は砕きましたが、歯肉切開まではしていない…。
「部分麻酔でもできなくはないけど、全身麻酔のほうが楽だとは思うよ」
と言われ、全身麻酔を決定。
一度に4本は当たり前
豪州の医療体制は、完全分業制です。専門医で抜歯するとなると、
- (必要な場合は)CT撮影医
- 口腔外科専門医(執刀医)
- 麻酔科医
- 日帰り入院病院
それぞれ、別の管轄だったりします。なので、支払いも別! めんどくさ~。
支払期限も、請求方法もまちまちなので、いちいち電話して、「〇〇にオペ予定の××ですが…」って相談しないといけない。
しかも、豪州って、電話でクレジット決済できるのですが、カード番号・有効期限・CVC、全部、口頭で伝えるんですね(;´Д`)。これ、悪用されないわけ? ってめっちゃ心配になります。もう慣れたけど。
私の場合、たった1本抜くのに、全身麻酔で、総額$2800くらいかかりました…。
執刀医に払うお金は、抜く本数に応じて変わりますが、他にかかる費用は、すべて同じです。なので、1度に抜く本数が多いほどコスパがいいわけです。なので、こちらだと、一度に4本親知らず抜く人も全く珍しくありません。
楽すぎる 全身麻酔
生まれて初めての全身麻酔に怯え切って、早朝から日帰り病院に行きましたが。問診を済ませ、着替え、手術台に向かうストレッチャーにのったら、ノリノリのヤング麻酔科医がやってきて。
「へー、××ストリートに住んでるのね。僕も前住んでたよ。いいところだよね!」
と気楽な感じ。
こっちは、二度と目覚めぬ恐怖に怯え切り
「死んでしまいそうな気がする。全身麻酔とかやったことない。めちゃ緊張する」
と言ったら、
「必要なら、鎮静薬あるよ! 要りそう?」
と、ジュースでも飲む? ぐらいの勢いで聞いてくる。さすがにそこまではええか…と思ってましたら、導入薬を注射されました。
その後、オペ看と執刀医がきまして、
「ハーイ! きょうのナースの〇〇よ! よろしくね!」
と言い終わるかどうかの間に、先ほどのナイス麻酔科医が、
「じゃあ、眠くなるねー」
と麻酔薬導入。まさしくブラックアウトで、その後全く記憶なし。
「ハーイ、Melly、グッドモーニング」
目覚めたらすべてが終わってました。
日本で、あしかけ20年くらいで3本の親知らずを抜いてきた私。大なり小なり、術中の音とか衝撃に、ひたすら心を無にして耐えたあの3本からしたら、比べ物にならないくらい楽でした。
全身麻酔、苦痛が少ないという意味ではメリットが大きいのですが、2割程度の人には、術後の悪心が出たりすることもあるそうです。
ちなみに、豪州でもっとも年収の高い職業のひとつが、麻酔科医だったりします。
術後の経過
で、術後の経過ですが…。下あごの歯、かつ日本では主治医に抜くのを嫌がられた難しい歯だっただけに、絶対痛くなるだろうと思ったけど、これが言うほどなんともなく。鎮痛剤服用も初日の24時間だけ。ほとんど腫れもなかったですが、抜いたところのアゴが一週間ほど、青タンっぽく痣にはなってました。でもそれだけ。
なんて楽なんだ。抜歯の方法から違うのか? いろいろと考えてしまいました。
なにより、こっちの医療従事者の方って、お国柄もあって、基本、フレンドリーで明るいんですね。もう死にそう、とか、めっちゃ怖い、とか、痛いのヤダ、とか、好き放題言っても明るく受け止めてくれます。それだけで、患者はだいぶ気分が楽になるよね。
こどもに英語を学ばせる理由。そしてそれより大事なこと。
我が家、「母国語第一」は夫婦共通の認識です。ですが、同時に英語もしっかり学んでほしいとも考えています。
理由は、
- せっかくの地の利を生かしたい
- オーストラリアらしい多様性を満喫するためには、子どもも英語ができたほうがいい(できないと、子ども同士のコミュニケーションに加わりづらいので)
- やればできる!という経験の一つとしてほしい
…という感じです。
とはいえ、以前より言っているとおり、子どもの教育に正解はない、というか、家庭や子どもの性格によって最適解って本当に違うので。実験的に、たろうとはなこの学習ルートは変えてみたりしているわけです。
駐在の滞在年数というのは、人によって変わりますけど、数年程度で、しかもうちの子の年齢を考えると、今身につく英語よりも大事なことは、「継続して学び続ける動機付け」と「仕組み、あるいは習慣づくり」なのかもなあ~って思う今日この頃です。
年齢にもよりますが、使わないと忘れますし。年齢に応じた言語ってあるんですよね。
例えば、小学校6年生まで海外にいたとして、そのあと帰国したら、よほど環境のととのったインターナショナルスクールにでも行かない限り、帰国後に「年齢に応じた言語」が自然と育まれることはないのでは、と思ったりします。
さらに、インターにいけば英語は身につくかもしれませんが、将来の進路をどこにするのか? という問題はかならず付いてきます。
子どもの年齢、進学を考慮したうえで、言語をどの程度まで何を習得させるか、は親側の覚悟とプランも同時に問われます。かけ離れた言語なので、なかなか日英バランスよく、というのは難しく、その点を親がしっかり認識しておくことは重要だと思っています。