子どもにワクチン接種、悩ましいけれど…

この1月から、5~11歳向けにCOVIDワクチン接種が可能になりました。推奨であり、義務ではありません。

 

日本でもまだこの世代には接種が始まっておらず、先行国は米国とイスラエルぐらいでしょうか。正直言って、人種の違いもあるし、できれば日本で接種が始まって概要が見えてからのほうが、安心感あるなあと漠然と思っていたのですが。まあ、日本人的な横並び意識に基づく安心感もかなりあると思います(笑)。赤信号みんなで渡れば怖くない的な。

しかし、あまりに身の回りで感染が拡大してしまったので、様子見している間にかかっちゃう可能性も低くないという状況に。

 

モヤリながらも決断

www.childrens.health.qld.gov.au

この記事のchildrenが何歳を指すか不明ですが、イギリスでの1200万人分の小児データによると、重症化するのは5万人に1人、死亡率は100万人に1人(2020年)。オミクロンの入院率は1%程度とのこと。

 

John's hopkins大のレポートも拝読しましたが、公益に資する以上のメリットは現時点では見いだすのが難しいなあ、というのが当初の個人的な感想でした。文字通りの万が一(入院率で言えば百分の一だけど)の重症化に備えるのに、メリットがリスクを上回ると言えるほど実績積んでるのかなあ…でも無策で学校行かせるのもなあ…とモヤモヤ。いや、そう言うために十分なクリニカルテストをしているのは知っているし、米国の医薬品承認制度は信頼しているんですが…。未知なものに対するfearとか、本能的な「コレまじで大丈夫?」みたいな懐疑心は、あるよね、多少はね。

 

COVIDワクチンはまだ治験中から信用ならない!とか、mRNAワクチンは遺伝子操作だ!とか、コロナはただの風邪! とかナンセンスなことを言う気は全くないし、そういう人にはもうちょっと冷静に現実を見たらいかがでしょうか…と言いたいぐらいだけど(笑)。たろうは、万が一の持病を引いて生まれてきたので、もし自分がそのクジを引いてしまったときは、当事者にとって確率論は意味をなさないと思っているところはどこかであったりします。いいことも、悪いこともね…。

 

とはいえ、たろうの持病の主治医とも相談し、接種の方向で動こうと思っています。若年層(12-17歳)で問題になった心筋炎は、10万人に1人レベルで、クリニカルテストでは5-11歳の層には認められておらず。重症化・入院化率に比べれば、重篤な副作用のほうが少ないと言っていいだろうと考えました。

 

という一連のモヤりを、年配のオージー友にしていたら、

「私たちのころはポリオワクチンがそんな感じだったのよ。COVIDよりももっと深刻な後遺症が残る病気だったから、状況は単純に比較はできないけれど、最初はみんな戦々恐々でワクチンを受けたものよ。そしていつの間にか、珍しくなかった病気がいつの間にかなくなったから、今回のワクチンも似たようなものだと思う」

と言われ。確かに、幕末に牛痘が導入されたときだって、大変な反発があったと習ったし、人類はそういうことを繰り返しながら、病気と闘ってきたんだなと納得しています。たまたま、その渦の中にいるだけだし、武器があるだけ、マシだ。

 

www.ncirs.org.au

たろうを説得

で、たろうを説得していますが

 

た 「え~ いやだ~ 痛いんでしょ~! しかも接種した後も腕が痛くて、しばらく腕が上がらなくなるって聞いたよ!」

M 「普段やってる採血より痛くないよ。針が細いし。私は全然平気だったけど」

た 「僕は痛いと思う」

M 「…ところで、接種した後とも腕が痛いって、誰が言ってたの? あなたのまわりのお友だちはまだこれからの人ばかりでしょう」

た 「××ちゃん」

M 「うーん、なんで私の経験談は無視して、まだやったことない××ちゃんの憶測は信じるの?(;´Д`) 確かに大人は腕が痛くなることは多いけどね」

 

朝から若干感情的なやりとりになったので、もう少し寄り添って話をしたいと思います…。