「子どもでいる時間」が長い

国にもよると思うのですが、少なくとも豪州では、「ある一定の年齢までは、子どもに常に親がつきっきり」がスタンダードです。概ね12歳以下は、一人でお留守番もNG(;´Д`)。登下校は、人によるし学校によりますが、3年生くらいから子ども単独登校を認めてくれるところもある、というイメージです。子どもどうしを遊ばせる場合も、基本は、「プレイデート」と言って親同士が連絡を取り合って、双方の親がアテンドすることが多い気がしています(子どもの年齢によりますが)。

 

我が家はまだ子どもが小さいので、

  • 登下校
  • 習い事の送り迎え
  • 下校後の遊び
  • 休日の遊び

ほぼすべてに親がアテンドしています。たまに、お友だちの保護者にお願いして、何かをやっていただく、というようなこともあるにはあるのですが。とはいえ、原則、学校に行っていない間、レッスン中のアテンド不要と言われた習い事以外は、ず―――――っと一緒。

 

子ども向けのエンタテイメントやおもちゃなんかも、日本に比べると豪州はグッと種類が少ないし、「ゲームがないと友達と遊べない」ということも、いまのところ、さほどない。さらに、そもそも日本人がそんなに多くないエリア。そんな環境要因があってか、特に幼児・幼児から毛が生えた程度の年齢の子どもは、めちゃめちゃ純朴です。さすがに思春期になってきたら違うのかな、と思ったけれど、そのぐらいの年齢の子も、日本の同年齢の子に比べたら、ものすごく純朴。

 

言い方を変えると、どの世代においても、日本にいる同年齢の子からしたら、かなり幼いともいえる。ぜんぜんすれてないっていうか、親との距離も近いから、親を斜に構えてみることも少ないというか…。子どもが「子どもでいられる時間」が長いのかな、という感じ。

 

その気になれば、子どもと何かの目標を決めて、達成に向けて一緒に頑張る、という親子伴走的なアクティビティはしやすい環境な気がします。素直な時間が長いので(笑)。

 

欧米は家族のきずなが強い、と言いますけど、オーストラリアもその傾向はかなり強いと感じています。うちの両隣は、それぞれ南アフリカからの移民。Aさんちは、お子さんは、大学生・高校生とかなり大きいけれど、天気のいい休日は、家族そろってビーチにピクニックに行くのが定番。その年齢で! 反対隣のBさんちは、もうリタイアメント生活でお孫さんがいるけれど、しょっちゅうファミリーBBQをおうちでなさっているし、「ちょっと近くに来たから」というので子ども家族が立ち寄る姿もよく見かけます。 

 

これはこれで、家族が最も素敵な友だちであり理解者たりえるんだ、っていうのは素敵なことだなあと思ったりもします。

 

自分はなんで自分の親に対して、しょっちゅう連絡したり、会いたくならないのかなと思うと(日本にいたときは、盆暮れしか帰省せず)、思春期~青年期にアレコレ干渉された、とか、本音を言い合えるような関係ではなかったというのが大きいんだろうなと思ったり。 いまだに、帰省した時にアレコレ言われたら、うっとうしいわ、とか思うからわざわざしょっちゅう帰らないのであって… 実際、もはや言われることがないにもかかわらず。

 

そう思うと、子どもを真の意味で「一人の個人として認める」って、その文化圏にない人間にはハードル高い💦(やり方知らないからね)。いつか子どもは分かってくれるはずと、親目線の良かれと思ってやったことが、本当に期待する形でpayされるかはかなり怪しいな~!!!と改めて思った。嫌な気持ちこそずっと覚えているものだと、↑上記を書いて思ったから(笑)。

さて、我が家はどんな家族になっていくんでしょうか。