このまま学校は新学期に突入してしまうのか?悶々とする保護者たち

年末、クリスマスから、各州、どえらい勢いでCOVIDの新規感染者数が増えています。ロックダウンによる感染拡大防止&ワクチン接種推奨から、Let it rip(なりゆきまかせ)に政策転向したわけですが、オミクロン株がtransmissiveなこともあり、もうほんとに止まらなーい!

今日時点で、ビクトリア州にいる人のうち、40人に1人はCOVIDにかかっているという状態だそうです。

www.health.gov.au

オーストラリアの新学年は、概ね1月末に始まります。ビクトリア州は、今年は1月31日が初日。同じように感染が激増しているクイーンズランド州や、サウスオーストラリア州は、学校開始の時期をいくらか遅らせるという決定をしたorしようとしているのですが、当地ではまだその判断はしない、とのこと。

 

おとなは良いんです。ワクチンも打っていますし、マスクして、消毒して、ってその気になれば自分でいくらでも我慢して、感染管理しますからね。しない人はしないけど、それも当人の責任において、で済む話ではあるので。でも、子どもはどうにもなりません。いくらマスクせよ、といったところで、この季節ですし、どだい、感染管理の徹底なんて無理があるわけで。

※ところで、ビクトリア州ではYear2以上の子は屋内マスク必須になり、オーストラリア全土において5歳以上のワクチン接種が今日から始まりました。

 

はなこ、月末から現地校への登校を予定していますが、おそらく登校した瞬間に、何等か起こるだろうなあという覚悟はしています。この2年間のロックダウンで、現地校も長らくオンライン授業をやっていたのですが、話を聞く分には、「授業やったって言えるわけー?!」というのがとても多くて。学校や先生によって全然違うんだけど、ホームルームだけオンラインでつないで、あとは自習…とかね。そのホームルームだって、生徒がビデオオフのまんまでも、先生は特に何もいわなかったりすることもあるようだし、日本人的な感覚からすると、「そんなんで、学校で勉強してるって言える?」みたいな。さらに、英語が第二言語の子は、英語そのものに触れる時間もグッと減ってしまうので、相当キツイと思う。

オンラインに切り替わるようなことがあるなら(それがどの程度続くかにもよるけど)、日本人学校への転校はリアルな選択肢としてあり得るなと、考えています。

 

そもそも、子どもが重症化するリスクなどは大人に比べるとずいぶん低い、などもありますし、子どもの世界において、どのくらい重大なリスクとしてCOVIDを評価すべきなのかは、難しい問題です。

今のところ、

  • あまりにも流行しすぎてしまうと、社会活動が滞るので、感染管理は大事
  • インフルと同じと言い切るには、医療体制への負担が大きすぎる感染症のため、医療崩壊させないという政府方針は続くだろうし、感染状況によって規制の変化もあるだろう
  • double-vaxしているし、基礎疾患もないし、BMIも普通なので、たぶん私は罹っても、死にはしないだろう
  • 子どもがかかってどの程度の症状になるかは、運
  • 絶対的に安心して安全な状況を作るなら、家族でセルフロックダウンしかない。つまり通勤も通学もしない。でも、メンタルに与える影響が大きすぎる(ロックダウンで痛感)から、我が家はその選択はしない。

というのを自分の考えとして持っています。つまり、「感染予防策は十分とるし、危なそうな場所には寄らないし、他人に迷惑かけるような事態は避けるけど、教育や仕事、人生の根本的な楽しみの機会損失に繋がるような選択はしないってこと。

 

そうはいったって、自分はもらわずに済ませたいウイルスだし、ましてや子どもに対しては、ますますそう思います。新学期突入に向け、戦々恐々というのが素直な心情です。かといって、ロックダウンでもう十分すぎるほど、機会損失を経験しているんですよね。子どもの1カ月、ましてや1年って、本当にunreplaceableだと痛感しています。

日本に住まわれている方は、ずっとこういう気持ちでいらっしゃったんでしょうね…。遅れて経験する、オーストラリアです。