子育てコンサルを受けてみた。

私のいまのメインの仕事は、家事・育児になっています。

育児、と一言で言っても、海外生活における育児はなかなか骨がありまして、

 

  • 狭いコミュニティでの関係の作り方&保ち方
  • 子どもの教育問題
  • 親子の時間が長いがゆえによる課題
  • 親族によるサポートがない

 

などが、ぱっと浮かぶところです。我が家で四苦八苦しているのは、「親子の時間が長いがゆえによる課題」。とくに、母たるMelly vs たろう の関係性がなかなかに…、ということで、今回コンサルを受けました。

 

 

たろうとMellyの関係

たろうとMellyですが、自分で言うのもなんですが、性質的にかなり近い。

  • 長子である
  • 意地っ張り
  • 自分の正当性を論破されるとムッとする
  • 意思がはっきりしている
  • 思ったことは言わずにおられない

こんな感じ。

 

たろうを注意すると、ものすごい顔をして睨む、フンと言って無視する 

⇒ カチンときた私が、理詰めで追撃する 

⇒ たろうも意地があるから、「何言ってるかわかんない!」という態度で来る(本当は分かってます) 

⇒ Mellyさらにブチ切れ

ということが、とても多くなっていました。

 

自分でも、「あー、もうこれ小さい私だわ、この子」と思いながらも、カチンとくるものはくるわけで、数日に1回は派手にぶつかり合い、日々の小競り合いは多数、という感じです。当然、7歳児相手にいちいちムカムカして怒る自分にも、たろうの態度にも、両方についてストレス満載。

 

身の回りには、普段は子どもを見守っていて、必要な時に、声を荒げることもなく、ピシッと諭すだけで子どもがハッと言うことを聞く、というご家庭もいくつもある。だから、親たる私の、たろうに接する方法が悪いんじゃないか、という自己嫌悪もありました。

コンサルを受けてみた

というわけで、コンサルを受けてみました。この方、日本の幼児教育関係の免状を持っておられ、日豪で幼児教育に携わった経験のある方。また、心理学等も履修されておられます。今回、特別価格での相談が可能ということで、相談させていただきました。

 

怒っていい、感情は出していい

仰っていただいたのは、「怒っていい」し、「感情は出したらいい」ということ。

 

怒ったり、怒るに至らなくても、全身脱力してうんざりするような場面ってあるじゃないですか。どんなであっても、感情は出したほうがいい、と言われました。私、モロに感情を出すタイプではあるのですが、出した最中・そのあとに、「大人げないなあ」と自己嫌悪になっていることがとても多いんですね。ただ、自己嫌悪になる必要なんて全くない、と言われて、ああそうかあ、と、とても納得しました。

 

親であるうえで、子育てがしんどくなる要因のひとつが、べき論で自分をコントロールしようとして、それがうまくいかなくて、自己嫌悪に苦しむこと。

というのが、スッと理解できました。少なくとも私の場合は、そうだということ。

 

「怒らない、なるべくいつも穏やかなお母さんでいましょう、っていう風潮が強いですけれど、親があまり感情を出さないようにしようとしすぎると、子どもは抑圧的になるし、感情表現の方法を学ぶ機会を失う」

と言われて、目からうろこでした。これはあると思う。結局、親の姿を見て、子は育つ。それが理想的だから! ってことで自分に対して抑圧的になる必要はないんだなと。子どもを自分の理想にはめないように、自分を自分の理想にはめない。

 

自らを縛る思い込みを一つずつ捨てよう

たろうと私がぶつかりあうのは、Mellyが自分の人生を自分で縛っている、「べき論」を捨てるためのプロセスだ、という話をしていただいて、この方と話をしてとてもよかったなあと思いました。べき論を捨てる、ということは、人生における自己嫌悪を感じる対象を捨てていくこと。軽やかに、ありのままに物事を受け入れていく。その成長のー過程だと思うと、子育ては自分育て、という言葉が身に染みるなと改めて思いました。

 

ところで意志の強い人の周りには

で、そう思うと、感情爆発&自己主張満載な私とたろうはいいとして。いつも比較的おっとりしていて、マイペースなはなこはどうなんだ。

 

「いわゆるリーダータイプの兄弟・家族のフォロワーになっている家族は、自分の意見や意思を言う機会が少なくなっていることが多い。相手のために譲りすぎたり、相手の喜ぶようにふるまうようになっていて、自分でそれに気づかないことも多い。そういう観点で、はなこちゃんは見てあげてください」

 

身に覚えがありすぎる…

 

そういえば、「なんでママとたろうが、いっつも全部決めちゃうの!」ってよく怒ってるもんなあ…。何をするにしても、ついつい、文句が多いたろうの意見を先に聞いてしまうので、選択の機会をもっと彼女にも与えていかないと、と改めて思いました。

 

これ、もっと言うと私のパートナーにも当てはまる…(;´Д`)。。。ももも申し訳ない。

 

育児のtipsとか、育児論とか、本当にうんざりするぐらい氾濫しています。それこそ「べき論」でグイグイくるやつだっていっぱいありますけど。

  • 親子である前に、それぞれが一人の人間であるということ。
  • 親子という垂直な関係だけでなく、家族ひとりひとりのパーソナリティとその関係性に目を向けることの大切さ

…に、初めて気が付きました。

 

子どもに全集中の、視野狭窄になるより、「家族一人一人が、余計な重荷を感じることなく、いきいきと自分の能力を生かし、幸せに生きていく場を作る」っていう意識のほうが、いいのかも。

 

これ、家族って単位で見てますけど、ソーシャルなコミュニティの基本って、すべからく全部コレですよね。仕事もそう。これ、マネジメント論的にも、深いよ。ほんとに。

心理的安心感が高いチームで業績が上がるとかって話がありましたけど、同じ話だよね。人間の本質って、場が変わったって同じだなと思う。