現地校の制服を買う&ターゲットの謎

はなこの入学を控え、プライマリースクール(公立)の制服を買いそろえています。

 

公立のプライマリースクールは制服があり、スクールカラーのトップス(ポロシャツやTシャツ、長袖カットソーなど)に、紺色のボトムス、という組み合わせが多いです。買い方ですが

 

  • 学校or指定の制服ショップで新品を購入
  • 学校で中古second handを購入(激安)
  • K-martやTargetなどの量販店で購入 ※ボトムスのみ

 

と、一式制服屋さんで揃える日本に比べると自由度高め。特に、6年間通い続けない前提の駐在家庭に、中古の存在は大きいです。※気にしない方は。ただ、コロナの影響で、今年はセカンドハンドの販売を控えている学校もあるとのこと。

先輩ママさんに聞いたのは、「Head liceのリスクがあるから、サンハットだけは新品を買ったほうがいい」。日本でも、ごくまれにあるというアタマジラミ。オーストラリアだとかなりある(毎日染髪する習慣がない家庭もありますので)、と聞いていて、その対処法の面倒さに恐怖を覚えていたのですが、幸い今のところ遭遇していません。でも、プライマリースクールはわからんな…無いとは言えない…。

 

ターゲットや、K-martでは、紺色のボトムスが格安で買えます。多くの学校が、ボトムスは、指定の制服に近い色とデザインであれば何でも、としているようで。ただ、ターゲットは毎年12月ごろに入荷して、早々に売り切れてしまうようなのでお早めに。

www.target.com.au

 

しかし、このTarget。アメリカのTargetとロゴも名前も全く同じなので、私はアメリカのTargetがオーストラリアに進出してきているものと思っていました。そしたら、なんと、アメリカのターゲットと全然関係ない、オーストラリア独自の会社と知ってビックリ(K-martグループらしい)。商標は大丈夫なんかいと心配になったけど、商標は申請した国だけでの保護だそう。

Targetの豪州進出を阻む同名企業の謎 – 流通スーパーニュース

 

人口が少ない国で、国家設立の経緯から、チャレンジ精神を高く評価するお国柄でもあり、先駆者の「2匹目のどじょうを狙う」コピービジネスを是としない、と聞いたことがあるけど、、、、ま、理念は理念として、現実は現実として、って感じなんですかね。確かに、1つの業種に何社、何十社とひしめく日本のようなcompetitiveな状態ではないのですが、独占禁止法が特徴的だと聞いたこともあります。事実、大手小売りの寡占はなかなかで、大手4社でシェアをほぼ独占状態(2021年のレポートで約84%!!)と聞きました。このあたり、オーストラリアのビジネス・ローを学ぶと面白い発見がある、かも?JETROあたりが比較レポート出してそうなネタですけどね。

selectaus.com

 

一方で、それぞれの街には、商店街shopping centerがあって、このような大手小売りと、地元の商店が仲良く並んでいる光景も珍しくありません。いわゆる八百屋、魚屋、肉屋、パン屋、パスタ屋…といった地元の専門店local shopsは多いのですが、潰れずしっかり残っていくところは素晴らしいと思う。もちろん、各店それぞれに工夫して、良い品質のものを出そうとしたり、店主のお国柄を反映した加工品を置いていたり、大手スーパーが対応しきれないニーズをきっちり拾っているのはあると思うのですが。

翻って日本を考察。顧客に多様性がない、つまり、ニーズが多様でないと、小さいビジネスはその特殊性に売り上げ規模がついてきづらいと思われる、と前提を置くとします。日本は大手が強すぎる、と言いますけど、大多数の国民がカルチャーをシェアしているので、ニーズに差が出にくいことは推察され、そうなると取り扱い数量が多いほうが強くなる。。また、イオン以外の大手は、売り上げシェアがかなり比肩しているようなので、細かい差別化(品ぞろえを増やす)を大手がせざるを得ない、という事情はあるのかもしれません。細かいけれどギリギリ損益分岐にのるカテゴリーを大手が奪うとしたら、小さいビジネスは、大手がやらない隙間をさらに狙うことになり、ますますニッチに…。と思うと、市場の特徴として、まあまあしんどい国とも考えられる。(国民構成が似たような国を調べてみると面白そう)

 

大手スーパーでコモディティを揃えて、隣のローカルの肉屋で、ちょっといいステーキ肉を買う、とか、果物屋でシーズンのチェリーを買う、とか。買い物体験全体が楽しくなると、また変わるのかも、とも思ったりするけど。でも、共働き世帯は増えているし、実際、買い物の時間って、time consumingで、鬱陶しかったなあという記憶もあったりで。で、都市部だとコンビニがスーパーの役割を担うようにもなってきてますます激戦に…って感じですかねえ…。

 

オージーも共働きの世帯はそれなりに忙しそうです。が、日本と比べて働き方はかなりフレキシブルなのは事実。

 

暮らし全体を楽しむ余裕がないと、なかなか消費の多様化ってしない気が。かといって日本は、オーストラリアみたいな資源国家のラッキーカントリーじゃないから、レイドバックしてても金は入ってこない。働き方改革は当然としても、日本流生産性の高めかたって何だろう?うーん、どうすりゃええんやー!!

 

とかなんとかっていう、妄想でした。制服からだいぶ話が飛躍したな(笑)。割とこんなとりとめないことを日々考えています。